【アイモバリアルグルメツアー】上田/菅平エリアの鯉こくを食す

こんにちは。北陸の食パンです。

最近は、とにかく時間があるときにブログ記事を書く癖をつけているところです。まあ、ネタがないから更新が空くってわけではなくって、時間が確保できなくてここ近年おざなりになってたという事情があります。あとは、年取って体力の減少というのも一つはありますが・・・。まあ、動けるうちにいろいろ動いておきたいというのが本音でもあります。

それでは、ブログの本題に入ります。今回は「アイモバリアルグルメツアー」第四拾参弾の記事をお送りします。内容ですけれども、上田/菅平エリアの「鯉こく」を食べるために現地に行ってきました。

ここで一つご報告(?)をば。

前回、2本立てにすると予告しましたが、実際に記事を書いてみるとだいぶ長くなってしまい読みにくいかなーと感じたので、結局分割してそれぞれ独立した記事にすることとなりました。どうもすみません。(ちなみに、一緒にした状態で文字数カウントしたら1万字オーバーという結果に・・・。)

それでは、早速本題に入りましょう。

アイモバにおける上田/菅平エリアの説明文は「鯉を味噌汁で煮た鯉こく。江戸っ子の大好物だった……らしい。体力が少し回復します。」と書いてありました。

鯉こくは、輪切りにした鯉を味噌汁で煮た郷土料理で、濃漿(こくしょう)という味噌を用いたことから、「鯉こく」と呼ばれるようになったそうです。

濃漿は江戸時代までは盛んに作られており、鯉以外にもウナギ、フナ、スッポン、サンショウウオ、各種野鳥などでも作られていたとされ、臭みの強い魚肉類を濃く仕立てた薄味噌で煮込んだ料理なんだそうです。

濃漿自体の生産は江戸時代の途中で廃れていったものの、鯉を材料とした鯉こくのみが生き永らえて現在に至っているというわけです。

鯉こくは、庶民の肉食習慣が一般化する以前の重要なタンパク質、栄養元として利用され、海産魚類の入手が困難であった地域に多く存在しており、2000年代以降も日本の各地に食習慣として伝承されているそうです。今回取り上げる長野県上田市周辺以外でも食べれる地域が存在します。

例えば、広島県(尾三地区。尾道・三原周辺の地域)では、鯉こくは好意を持っている相手に対して鯉の手料理を作って、好きな気持ちを伝えるという儀式があり、現在でも伝承されているそうです。

そういえば、この鯉こくについてはツイートしてませんでしたね。ということで、もし、ツイートしてたら、おそらくこういうツイートをしていただろうという文章を即興で書いてみました。

「第●●回目は上田/菅平エリアの鯉こく。鯉は薬用魚と呼ばれており、目・肝臓・腎臓などに良い効果をもたらすと言われています。千曲川で育った良質な鯉を使って信州味噌の味噌汁で煮た鯉こくを一度食べてみてはいかが? ついでに刺身もどうぞ。」

たぶん、これでimas505iタグ・アイモバリアルグルメツアータグ、画像を添えれば140文字以内になるんじゃないですかね。きっと。(旧Twitter基準だと文章だけで117文字が限界ですので・・・。それにハッシュタグと画像のURLの文字数を加算して140文字って感じです)

いつも通りのお約束ですけれども、このブログにおけるリアルグルメツアーの紹介順は相変わらずランダムなので、そこのところはよろしくです。


(取材したのは2020年9月です)

たまたま仕事がそこまで忙しくなかったのもあり、休みを取って日帰り旅行に出かけることにしました。まあ、なんだかんだでアイモバリアルグルメツアーの取材が止まってしまってるので、取材再開にエンジンをかけるべく、いつも普段通り過ぎるだけのことが多い長野県上田市に向かって車を走らせた。

別に長野の東信地域に行くくらいのレベルであれば、高速道路を使うのももったいないし、いくならそれなりの道を走りたい(わい基準)ので、山道をひたすら走って5時間無休憩で上田駅近辺にたどり着いた。途中、通行止めを知らずに突っ込んで30分くらいロスったのは内緒。

というわけで今回は上田駅お城口から徒歩数分圏内にある「鯉西」というところにやってきました。店にある垂れ幕にある「あゆ」・「鯉」などが書かれている通り、川魚料理専門のお店になります。上田における川魚料理で一番有名なところみたいですね。

※【ご注意】今回紹介する「鯉西」ですが、2020年10月現在、新型コロナウイルス防止対策に伴い昼間(11:00〜14:00)のみの営業となり、夜営業は当面休止するとのことですのでご注意ください。(本店のみ。千曲川沿いにある支店のつけば小屋は通常通り営業)

上田といえば、日本一の長さの川である千曲川(新潟県に入ると信濃川に変わります。社会科的には信濃川の方が有名ですが)を擁しており、さらに歴史マニアにとっては有名どころである真田氏のお膝元としても知られています。

また、南西側には長野県でも随一の温泉地である別所温泉があり、北東側には夏は避暑地、冬は一大スキーリゾートである菅平高原も上田市内になっております。

店の入り口です。こちらはメインの入り口で、もう一つ別の入り口も存在します。入り口の自動ドア周辺には色々と貼られていますね。取材当時のご時世がご時世というのもあり余計に多くなったものと思われますが。

張り紙にある通り、食事処はどうやら2Fにあるようです。

店内の様子です。といっても、食事処のある2Fではなく、1Fの様子になります。1Fは土産物屋となっており、各種川魚の加工品が販売されております。これらの川魚は基本的に千曲川で獲れたものだそうです。

上田は千曲川でも比較的上流に位置するところにあり、昔から川魚料理が郷土料理として盛んに食べられていたようです。

あゆ・イワナ・鯉などの甘露煮は、単品から箱入りのセットまで各種取り揃えており、色々と選べるのが強みといってもいいのではないでしょうか。今回は食事処がメインだったので、土産物では何も買わずに終わってしまいましたら、再訪する機会があれば土産として色々買っていきたいものです。

あ、微妙に指が写り込んでる・・・。やらかしたorz

箱入りのセットが並んでいる一角を撮ったものです。

あゆ・イワナ・鯉などの甘露煮や旨煮(鯉の姿煮もできるようですが、事前予約が必要みたいです)があり、あゆについては普通のあゆと子持ちあゆの2種類が、鯉は普通の鯉と大判の鯉があるようです。鯉の旨煮は普通のものは骨まで食べられますが、大判のほうは骨を取って食べるみたいです。骨の硬さの問題だと思いますが、やはり大きいと煮ても柔らかくなりにくいという証拠なのでしょう。

また、写真にある箱入りセット以外にも、箱を買って好きな詰め合わせもできるようで柔軟な対応があるという点でもいいと思います。

店の入り口から1Fの土産物フロアを写したのがこちらです。奥の六文銭の柄が描かれた暖簾を見ると上田に来たなあっていうことが実感できますw

店の入り口横には鯉が泳いでる水槽がありました。これはおそらく観賞用で、実際に料理で使うやつとは別だと思います。

さて、1Fフロアにいた店員さんのご案内でいよいよ2Fの食事処にあがりましょうか。

1Fフロア横の階段を上がっていくと、食事処があります。食事処は座敷席オンリーとなっており、靴を脱いで座敷にあがります。この写真は座敷席から調理場の方向を写したものです。

よく見ると業務用配膳エレベーターみたいなものがありますね。建物が3階建だったので、3Fにも普段は開放していない座敷席があるかもわかりませんね。

写真で撮るのを忘れましたが、川魚の焼き場も食事処内にあるみたいです。

座敷席の桟のところに貼ってあるメニューを写したものです。こういう雰囲気好きなんですよねえ。

単品・定食・コースメニュー各種取り揃えております。料理として提供されている魚の種類として鯉・鮎・かじか・岩魚のほかにどじょう・うなぎ、さらにはブラックバスまであるみたいですね。

ブラックバスというといわゆる釣りするためだけの魚でキャッチ&リリースしかできず、ブラックバス自体が臭いので食うのに適さないというイメージがあったり、特定外来生物に指定されているため駆除されることが多かったりと悪いイメージがつきまといがちです。しかし、実際のところブラックバスは食用に適しているらしく、琵琶湖や芦ノ湖周辺ではブラックバスを使った料理を提供しているみたいです。

今回は趣旨の関係上、ブラックバス料理は頼みませんでしたが、琵琶湖や芦ノ湖もしくはまた鯉西に訪れた際は一度賞味していたいものです。

ちなみに、鯉西では昔からある川魚料理を提供するだけではなく、常に新しい川魚料理を提供する側面もあり、伝統と挑戦どちらも併せ持っているお店って結構素敵だなと個人的には思います。

ちなみに「伝統と挑戦、そしてリカバリー精神」は、わいが関わる某会合の最大のテーマでもあるwww

座敷のテーブルにもお品書きが置いてあり、こちらの方が先ほどの写真にはってあるメニューより多く載っています。川魚が大好きなわいはメニューを見るだけで目移ろいしてしまいますねw

なお、日によって提供できないメニューがあり、そのときは紙で隠される形になっています。訪問当時は岩魚・鮎の刺身はなしでした。

個人的には、鮎・かじか・岩魚推しですかね。うなぎ・どじょうももちろんいいんですけど、食いたい川魚といえばさっきの3種類でしょうか。ん? 待てよ・・・。鯉って人生で一度も食ったことなかった希ガス・・・。

まあ、今回は鯉こくが目的ですので、自然と鯉こくを食べる流れになるわけでw

鯉こくは単品と定食どちらもありますが、単品の方は大判の鯉を使った鯉こくになっており、定食は普通の大きさの鯉を使った鯉こくにお通しとご飯がついてくるという感じです。今回は定食を頼みました。

裏にはコース料理と飲み物のメニューが書かれています。コース料理には、

  • 鯉旨煮
  • 川魚塩焼
  • 川魚天ぷら(山菜付)
  • 吸物

が共通で、4000円コースだと川魚刺身がプラスされ、さらに5000円コースには川魚田楽がプラスされています。なお、鯉旨煮以外の川魚は魚の種類を選べるのか店側で指定されているかは不明ですので、気になる方は直接聞いてみてください。

飲み物で気になるのはいわな骨酒とかじか酒あたりですが、そもそも車で来ている時点で飲めないのは確定ですのでまたの機会にしましょう。

メインの料理が来る前にまずは御通しから。ミニトマトと浅漬けと鮎の甘露煮がカットされたものがきました。

さて今回のメイン鯉こく・・・ではなく、実は鯉の刺身を頼んでおりましたw

というのも、鯉自体を食べるのも初めてだということで、鯉こく以外にも鯉の味が知りたいということで刺身を頼んだ次第です。

鯉の刺身はわさび醤油でいただきます。結構歯ごたえがあって美味しかったですね。魚の刺身とは全く違う食感ですのでとにかく驚きました。臭みもまったくありませんし、流石千曲川で育った川魚は優秀だと思った次第です。また食べてみたいと思いましたね。

ちなみに鯉の刺身の他に鯉のあらい(鯉洗いともいう)があります。あらいについては、見た目は刺身と似ていますけれども、あらいはそぎづくりや糸つくりなど薄切りにし、流水やぬるま湯で身の脂肪分や臭みを洗い流した後、冷水(氷水)にさらし漬けて身を引き締めてから水気を切って提供する手法となっております。

鯉のあらいは刺身よりも鮮度が求められているため、活きた鯉をさばいたものをすぐ「洗い」にしなければならないとされております。これは、氷水で洗って身を引き締めることにより、コリコリっとした独特の食感が生まれ、また脂っぽさや臭みが和らぐ効果もあります。食べる際には、主に酢味噌、からし酢味噌などで頂くそうです。涼感あふれる夏むきの料理として知られています。

ということは、鯉のあらいを頼むのが正解だったか? ある意味再履修確定項目になってしまいましたなこれは・・・。

さて、今度は今回の取材対象料理である「鯉こく」になります。鯉こくは、輪切りにした鯉を味噌汁で煮た味噌煮込み料理になります。

鯉こくの元のなる魚である鯉は、「薬用魚」とも呼ばれており、数ある効果の中、鯉を食べると母乳の出がよくなるという効果があるそうです。

他にも・・・

●目にも良い

含まれている栄養素の中のひとつルテイン(鯉は主に皮の部分に含まれている)は、目の網膜に作用して、酸化を助けてくれる働きがあります。

●肝臓を強くしてくれる

アミノ酸のひとつタウリン。鯉を煮た場合の煮汁の40%にタウリンが含まれているそうで、鯉は二日酔いの時や、お酒による脂肪肝の予防に優れているらしいです。

●浮腫みに良い

鯉は古くから腎臓病によいと言われており、むくんでしまった場合、鯉を食べる事で必要なタンパク質が補え、水分が外に出されむくみが解消されるそうです。鯉が妊娠中の女性によいと言われているのには、鯉が水分を排出してくれる働きを持つからだそうです。

といった効果があり、現代においても重要な食の一つといっても過言ではないと思います。

鯉こくを拡大して撮ったものです。輪切りにした鯉を味噌汁で煮ているので、内臓等も含めて煮たものになっています。魚の内臓が苦手な方には合わないかもわかりませんが、いける方は結構いけるのではないかと思いますね。

味噌汁に使っている味噌は、おそらく信州味噌を使ってるのではないかと思います。(詳しく聞いたわけではないので、違う可能性もありますが・・・)

ちなみに、鯉こくの一般的な作り方は以下の通りです。

  1. 鯉は鱗を取らず、筒切り(輪切り)にする。( 地域によっては血を洗わずそのまま調理)
  2. 臭み取りのために、鯉をざるにおき、湯をかけ回す(霜降り)。
  3. 鍋に水、日本酒、味噌、砂糖(入れても入れなくても良い)を入れ、煮立ったら鯉を入れる。
  4. もう一度煮立ったら弱火にし、灰汁を取り1時間程度煮込む。
  5. 椀に汁と切り身を盛りつけ、細ネギ、柚子をのせる。好みで粉山椒、七味唐辛子をふりかけてもおいしい。

また、鯉こくを作るときのポイントとして・・・

    • 味噌は一般的に赤味噌が使用される(一部では白味噌も使用される)
    • 地域によっては鱗を取らず煮込む場合があり、その場合煮込むことにより鱗のゼラチン質が溶け出し、風味を形成するそうである。
    • 鯉の頭を一緒に煮込むと、だしが効いてより美味になる。
    • 鯉のほか豆腐、葱や大根、ごぼう等の根菜の具を一緒に入れてもおいしい。

そうです。

そして、鯉こくの鯉を箸で持ち上げてみたところを撮ったものです。鯉については多少の小骨はありますが、ほぼほぼ丸ごと食べることができました。

鯉の身と味噌がうまい具合にマッチしてて、食う前にイメージしてた味よりもよかったなあって思いました。鯉を食べてから鯉のダシがふんだんに入った味噌汁を飲むとより味わい深い感じがしましたね。

鯉西にいたときは、わい以外客はだれもいなかったので久々にのんびり過ごせました。ありがとうございます。


ということで、アイモバリアルグルメツアー第四拾参回目、上田/菅平エリアの「鯉こく」のレポートをお伝えしました。

アイドルマスターモバイルiで知ってから一度食べてみたいなとずっと思っていた鯉こくをようやく食べることができてまた一つ夢が叶いましたね。同時に鯉自体を初めて食べるという経験もできましたし、小さなことではありますが、人生一度きり好きなことを積み重ねて生きたいもんですね。

同時に他の川魚のメニューを見てあれも食べたいこれも食べたいってなったので、また鯉西リベンジ案件ができましたね。酒を飲むとなると高速バスか新幹線でいかなければならないのがある意味ネックにはなる(それに加えて新型コロナウイルスの影響で当面夜営業中止というのが大きな痛手)のですが、川魚好きのわいとしては来年以降になるのは確実ですがなるべく早いうちにまた行きたいと思ってます。

さて、次回のアイモバリアルグルメツアーは、改めまして軽井沢/小諸エリアのアイテムを取り上げたいと思います。

あまり過度な期待はなさらずにお待ちくださいね。


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