こんにちは。北陸の食パンです。
先日、天皇陛下生前退位に伴う改元の元号が発表されました。新しい元号は「令和」だそうですね。馴染みのある平成という時代もまもなく終わりを告げますが、新しい令和の時代にも期待を寄せて(?)生活していきたいと存じます。
さて、今回は久々の新シリーズを展開します。
テーマは道路探訪です。
わいを知ってる人は鉄道のイメージが強いと思うのですが、実は道路方面も興味があったりするのです。
ということで、新シリーズ「道路探訪」の第一弾をお送りします。早速本題へといきましょう。
目次
前説その壱:このブログのもう一つの夢を今ここで実現する
ブログ作ってから、いつかやりたかった道路探訪。
昔は、アイドルマスターモバイルi(2016年1月サービス終了)における大型遠征を記録に残すために、このブログの記事を書いていたのであるが、一昨年の12月にゲーム自体終了から遅れること約2年弱で一つ区切りをつけた。(サブシリーズのアイモバリアルグルメツアーは今も不定期ながら連載をしてますが・・・)
その気になれば、ブログ記事自体は書けるには書けるのだが、いまいちこれといった目標もなく、よっぽどのことがない限り執筆のモチベーションが上がらないことも多々あったのはまた事実であった。
それを少しでも改善するべく、今回より道路探訪シリーズを展開していく所存である。ただし、取材はまちまちなので、当面は不定期連載になることだけはあらかじめ伝えておきたい。(早くて今年秋以降、おそくとも来年以降このシリーズをこのブログの中核にしていきたいところである)
ちなみに、道路探訪的な記事に関していえば、一応、昨年三重のGWサミット(二日目・三日目)でちょこっとは取り上げてはいるが、道路探訪だけに絞ったカテゴリーに属する記事は今まで作っていなかったのである。
なお、昨年、自分用の車(通勤を主用途としているため必要最低限の車にしたのだが)を購入し、そこにドライブレコーダーを搭載したことで、道路探訪記録を残すことも可能になった。
故に、その気になれば自分で取材する道を走って、家に帰った後にドライブレコーダーの記録さえ見れば、画像や動画を取りこむことが簡単にできるというわけである。
道路探訪については、わいの気になる道を基本的に取り上げることとなるが、具体的に例を示すならば、酷道・険道などといった訳アリ道路を中心に取り上げる予定としている。
前説その弐:東京都道521号概要
ということで、前説その弐から本当の本編に入る。
東京都道521号(兼神奈川県道521号及び山梨県道521号)は、山梨県上野原市から神奈川県相模原市を経て、東京都八王子市に至る一般県道・一般都道である。
路線延長は約19km弱とそんなに長い道路ではないが、この道路はとある理由で有名なので今回取り上げることとなった次第である。
今回の道路は、3都県にまたがる県道という珍しい道路である。まあ、それはそうなんですけど、これが動機ではない。
とりあえず、次のルート図をご覧頂こう。
東京都八王子方面から神奈川県相模原市緑区に抜けるルートとして・・・
- 中央自動車道小仏トンネル経由
- 国道20号大垂水峠経由
が通常考えられるメインルートである。
しかし、もう一つルートが存在するのはご存知だろうか。
そう、それが・・・
東京都道521号
である。
東京都道521号(兼神奈川県道521号及び山梨県道521号。以下、東京都道表記で統一)は、和田峠と呼ばれる峠を経由し、東京都八王子市~神奈川県相模原市緑区を結んでいる。
すでに、図を見てお察しの方もいるでしょうが・・・。この東京都道521号・・・
道幅は狭いところが多く、自動車でも通行可能ではあるがすれ違いができない部分が多くあり、行くも戻るもできない状態となることがある
という曰くつきの道路である。さらには・・・
勾配は12%〜13%あり、ヘアピンカーブが続くところもある。
というおまけつき。何も知らない一般ドライバーにとってはダブル役満(?)状態である。
しかし、わいはそんな道路を知るや否や・・・
走るしかねえじゃん
この一択である。
全線全面舗装されているとはいえ、明らかに中央自動車道や国道20号に比べていろいろな意味で格下に扱われている東京都道521号であるが、実はこの道路・・・
「陣馬街道(甲州裏街道)」という歴史ある街道の一つとなっている。ちなみに、甲州街道(現在の国道20号線)は、みなさんも歴史の授業で習った通り、江戸時代における五街道の一つであるが、それに並行してこの陣馬街道も存在していたというわけである。
しかしながら、この東京都道521号の和田峠を含む区間は大雨や災害等による通行止がたびたび発生しており、運が悪いとしばらく通れないということもざらにあるのだ。
実際、昨年の冬(例の旅の前)に東京都道521号を走ろうとしたが、途中で道路情報を見たところ通行止となっていることが発覚し、あきらめた経緯がある。
その後、2019年2月25日(某如月千早の誕生日)に、走れなかったリベンジを果たすため、風まかせ旅のついでに走りに行くことと相成ったのである。
壱:川原宿交差点~陣馬高原下バス停
本来東京都道521号の東京側端点は、国道20号と接続する追分町交差点であるが、今回はルートの都合上、途中の川原宿交差点からトレースすることにする。これは、あくまで今回の目的が都道521号で山越えすることだからである。要するに陣馬高原下から和田峠までの道を走れればわい的にミッションクリアというわけだ。
なお、わいは本来八王子四谷町交差点から東京都道521号に入るはずだったのだが、ミスコース(交差点を通過してしまう)したために、別ルートを使って、先の川原宿交差点へ至ることとなった。
川原宿交差点から東京都道521号に入ってちょっといったところで撮影されたドライブレコーダーの様子である。
この時点では何の変哲もない片側1車線の道路であるが、住宅地と狭めの片側1車線の道路のため、ところどころで30km/h制限に指定されている。
なお、ここでお断りしておくが、ドライブレコーダーの記録映像からスクショしたものを掲載する都合上、どうしても画質的に難が出てしまうが、雰囲気だけ感じていただき、あとは読者各位が実際に現地を走ってみていただきたい。
しばらく行くと圏央道の下をくぐる。東京都道521号にほど近い八王子西ICは、かつて中央道方面にしか出入口がなかったが、2016年12月にフルICとなり、関越道側方面にも出入口ができたので、東京都道521号へのアクセスは格段に向上した。
圏央道を過ぎると鬱蒼とした雑木林の中を通る区間もある。
東京都道521号に沿って流れる北浅川を越える橋のところで道幅が狭くなることが多い。
左手に北浅川を見ながら走る。
恩方周辺はカーブが多く道幅も狭いため、30km/h制限の道路となっている。
この構図を見ると埼玉県飯能市の名栗界隈を走っているように錯覚してしまう。
ここでルート図を出す。
圏央道を越えてしばらくすると、いよいよ狭隘区間が迫ってくる。
力石橋~夕やけ小やけふれあいの里手前が狭隘区間、その後センターラインが復活して、少し走るとまた狭隘区間に突入する。
力石橋手前で、「幅員減少」の標識ともう少し先に「追越しのための右側部分はみ出し通行禁止」終了の標識が見える。
ここが力石橋。ここからちょっとの間狭隘路となる。
陣馬街道と表示されている標識のところ。1.5車線幅くらいである。
地方の県道のような雰囲気だが、ここは東京都八王子市である(ここ重要)。
雰囲気的に険道(ここは東京都なので兎道もしくは吐道)のような感じだが、まだガードレールがあるだけマシだ。
夕やけ小やけふれあいの里手前でセンターラインが復活。ただし、「追越しのための右側部分はみ出し通行禁止。
少し進むと夕やけ小やけふれあいの里の横を通る。
夕やけ小やけふれあいの里を通り過ぎると道路情報板が見える。
そこには・・・
「陣馬高原下~和田峠 幅員狭し 通行注意」(画像では見えにくいがこう書いてある)
とあった。いよいよ、本番が近い証拠だ。
道路情報板の場所を過ぎた後も、まだ片側1車線の状態を保っている。
そして、突如現れる「幅員減少」の標識と、陣馬高原方面は左折の案内標識が見える。そして、バス停もある。このバス停は西東京バスの関場バス停である。
そして、陣馬高原方面(都道521号)へと車を進める。ここから本格的な狭隘路になるのだ。
狭隘区間に入った後のルート図はこちら。
相変わらず北浅川に沿って都道521号が通っている。
ルート図に記載されている通り。この狭隘路区間には、西東京バスの路線バスも通っており、万が一行き違いができないところで路線バスと鉢合わせた場合、バックしなければならないことも覚悟せねばならない。
狭隘区間に入ってすぐのシーンがこちら。狭隘区間も先ほどまでと同様に30km/h制限の区間である。
狭隘区間に入っても車道外側線があるだけまだマシだ。
狭隘区間に入っても集落がそこそこあるので、日中はそんなに恐れる必要もない。夜間走る場合はまた別だが。
ところどころ1.2車線幅の道路もある。しかし、ここで路線バスに鉢合わせるものなら、延々とバックしないといけない羽目になる。
川井野会館前で2台前を走っていた車を抜かす。(画像左で止まってる車が当該)
1.2車線幅の道がまだまだ続く。気は抜けない。
ところどころに路線バスと行き違いできるくらいの道幅になっている。ここで路線バスを見たら通り過ぎるまで待避するのがいいだろう。
川井野バス停付近。ここならまだバスとすれ違えるスペースはある。
ところどころに道が狭い旨やスピード注意の旨の看板が立っている。
狭隘区間に入って初めて雑木林区間に入る。右側は崖になっており、落石防止のネットが張ってある。兎道もしくは吐道の雰囲気を漂わせてるが、まだ序の口レベルである。
前の写真に比べるとまだ明るいので気持ちも楽になっている。
雑木林区間の途中に女体の石像がたくさんある民家の近くを通過する。
建材現場の近くを通る。この付近(というより都道521号の狭隘区間全体にいえるが)に不法投棄に関する注意喚起看板が設置されている。
雑木林区間を抜ける。秋ごろに走ると良さそうな雰囲気だ。
再び集落が見える区間に入る。
浅川(実際は北浅川)の上流端を示す看板を右手に見て、先を行く。(画像に見える橋は北浅川を越える橋)
北浅川があるのなら、南浅川もあるのだろうと思ったあなた。ありますw
都道521号の終点に近いところで、北浅川と南浅川が合流し、浅川となり、浅川はその後多摩川と合流する形となっている。
北浅川を越えるとバスとすれ違える幅の待避所みたいなものがある。
雨量による通行止予告標識が見える。
そこには、「陣馬高原下~和田峠の間は連続雨量150mmをこえると通行止になります」と書いてある。
ということは、つまり・・・
言わなくてもわかる人はわかりますよね?
まだわからない方はわくわくしてみてほしい。
雨量による通行止予告標識の下を通り過ぎるとバスが止まっているのが見える。どうやらバス路線の終点っぽいようだ。
ここのバス停は西東京バスの陣馬高原下バス停である。霊園32系統の終点だ。霊園32系統は高尾駅北口からこの陣馬高原下までを結んでいる路線である。しかし、路線バスに霊園ってつけるあたりなかなか尋常ではないように思う。なお、霊園というのは「八王子霊園」を通る系統を示すものだそうである。
ちなみに、この陣馬高原下バス停は、その名の通り陣馬高原もとい陣馬山へ向かうハイカーの拠点基地となっており、ここから陣馬山を目指して登るハイカーが大勢いる。
そして、この陣馬高原下バス停付近で30km/h制限の区間が終了する。
陣馬高原下バス停を過ぎるとすぐに上野原・和田峠方面は右という案内標識が見える。ちなみに、左は行き止まりだ。
弐:陣馬高原下バス停~和田峠
陣馬高原下バス停から先和田峠までの約4km間が今回の東京都道521号線のハイライトともいえる区間である。兎道もとい吐道としての風格はここからが本番ということだ。
ということで、陣馬高原下バス停から和田峠の間までのルート図はこちら。
途中までは川に沿ったルーティングになっているが、峠に近づくにつれヘアピンカーブを描いている。
ルート図にも書いてある通り、対向車の他にもハイカーやヒルクライマー(ダウンヒルも含む)が多くいることから、通行時は十分に注意されたい。
また、2t車以上の通行はできない。(直接標識に注意書きはないが、看板は設置されている。)
陣馬街道(東京都道521号線)は、陣馬高原下バス停の先の二又交差点を右に曲がるルーティングとなっている。
この時点で先ほどまでの狭隘区間よりもさらに悪化しそうな雰囲気を感じていた。
陣馬街道の看板を横目に見て、これから和田峠に挑む。700m先に車両通行止規制があるようだ。
橋を渡ると車道外側線すら消えてしまう。兎道もとい吐道らしくなってきた。
狭隘路であっても、最初のうちはそこまで気張ることはない。ただし、対向車が来たときのすれ違いのときは難儀するかもしれないが・・・。
陣馬高原下バス停から先、序盤はまだ集落がある。この画像だけポンと出して、ノーヒントで東京都っていえる人はほとんどいないだろう。
この近辺が東京都側の集落の終わりとなる。
もうちょっと上っていくとゲートみたいなものが見える。
ここが異常気象時や災害が発生したときに通行止となる麓側のゲートである。通行止の際は和田峠に行くことができない。
ゲートを過ぎると早速ハイカーの姿が見えた。ゆっくりと横を通過する。
崖側は法面工事が施工されている。比較的新し目なので、がけ崩れが起きたか、がけ崩れ防止のために施工したと推測される。
ハイカーたちを抜かして先へと進む。
ちょっと進むとちょっと道が広い場所に出る。とはいっても、左側の路肩は心もとないが・・・。
ここから先、和田峠まで4~11月の間の日曜9~11時のあいだは公園・林業関係者以外の車両は通行止となる。実際にバリケードをおいて規制しているかどうかは不明である。
先程の車両通行止標識を過ぎたあとの様子。左側の壁に多数の落書きがあった。中にはちょっと社会的にアレなものもあった。ここではあえて言わないが実際に見てみればわかる。
ところどころ日は射してるが、雑木林の中を貫くルーティングとなっている。先程の画像を見て分かる通り、ほぼ1車線幅の道路が続く。
ハイカーが多くいるから通行に注意せよという意味の看板の前を通過する。鬱蒼としている中にあるので非常に読みにくい。
カーブには必ずミラーがあるので、速度を落としてミラーを見ながら対向車が来ないことを確認し、先へと進む。
ガードレールも石垣も苔だらけの環境である。
わいにとっては、楽しい空間であるのは間違いないが、サンデードライバーからしてみれば地獄以外の何者でもないだろう。
ところどころ待避できる場所はあるが、路肩が軟弱で大雨のときに崩れやしないかと心配になる。
随所に路面凍結スリップ注意という看板がある。冬場の路面凍結時にここを通るのはよしたほうがいいかもしれない。
少し進むと、簡単にすれ違いできるような場所に至る。
古そうな落石注意の看板の前を通る。都道521号は崖側にこれでもかってくらい落石防止ネットが張られているだけまだ優しいといってもいいのではないだろうか?(つづら折り区間にはないところもあるが)
鬱蒼としている森の中をずっと通っている環境の中、先が明るいとほっとする人も多いのではなかろうか。
束の間の明かり区間に出る。左は林道だが、林業関係者以外の通行はできない。
明かり区間が終わり、再び鬱蒼としている森の中へ。この先工事しているようだが、このときは休工中であった。この辺も法面工事をしているようである。
路肩が決壊しているところがあった。通ったときはここ1箇所だけであった。
坂で悲鳴を上げるヒルクライマーたちをよそにわいは和田峠を目指して前進する。
少し進むと軽自動車ならギリギリすれ違えるくらいの道幅となっている区間もあった。
陣馬高原下バス停から和田峠の間は、ヘキサ標識すらないので都道なのかと思ってしまうが、これでも都道である。兎道もとい吐道だけれどねw
また束の間の明かり区間に入る。絵的にこのあたりは不法投棄が多そうな雰囲気がする。(実際にこのあたりは不法投棄が多くあるので、監視カメラが設置されているらしい)
不法投棄が多そうな雰囲気の場所をすぎると対向車と余裕ですれ違える空間に出る。
不法投棄多発地帯を抜けると、いよいよ和田峠までのハイライト区間。もといヘアピンカーブ区間へと入る。わいの心が躍る瞬間でもあった。
ヘアピンカーブ区間へ入ると、さっきまでとは違ってわいのクソザコナメクジカーのエンジンがだいぶ唸ってくるレベルになってくる。
ヘアピンカーブ区間に入ると両側にガードレールが設けられているところがあるが、1車線幅なのですれ違いができない。対向車がきたらどちらかがバックしなければならない羽目になる。
ヘアピンカーブ区間の途中でバイクではあるが初めて対向車とすれ違う。
ヘアピンカーブ区間もそこそこ勾配があるので、2速に入れながら登っていく。
ヘアピンカーブ区間も随所に道幅が広い箇所がある。この画像の場所が一番広いかも。
上のほうにガードレールが見えるが、後でここを通る。ヘアピンカーブ区間ということが嫌でもわかる証拠だ。
わいは軽自動車だから平気だが、ミニバンレベルになると気を使うくらいの道幅が続く。
カーブミラーがあるところではしっかりと減速して対向車が来ないことを確認するのが、狭隘路の掟である。
この付近の木はほとんど杉なので、花粉症シーズンは通りたくないのが本音である。
ヘアピンカーブ区間も明かり区間が存在する。ご丁寧にも落石防止ネットは設置している。
ヘアピンカーブ区間も不法投棄が多いらしい。
近年崩れたのかわからないが、ヘアピンカーブ区間においても法面補強されている場所もあった。
日が反射してわかりにくいが、ヘアピンカーブ区間の法面補強区間の端点である。
兎道もとい吐道区間でも木漏れ日が見えるだけで少しは安心できるのではないだろうか。
峠までまだまだ標高を稼ぎ続ける。
和田峠にそこそこ近づいたところで、えぐいヘアピンカーブに遭遇する。ほぼ180度のカーブで、右側の坂を見るとかなりのえぐさが伺える。
えぐいヘアピンカーブのところを曲がっている最中。
えぐいヘアピンカーブをすぎると束の間の絶景ポイントに来る。ちょっとだけ右をみて先に進んだ。晴れた日は遠くまで見渡せる。どういう風景なのかは現地に行って確かめてほしい。
右方背向屈曲ありの標識が見えるところを通過する。道幅は1.2車線幅ほど。
右方背向屈曲ありの標識が見えるところを通過したあと、再び束の間の絶景ポイントを通る。
崖は明るいが、道路が暗いというなんとも言えない空間である。
左方背向屈曲ありの標識があるが、ここはヘアピンカーブ部分なので、標識の意味と実際のカーブとの形状があってない。
ここで初めてまともな車とすれ違う。減速するタイミングで助かった。
対向車をやり過ごして、再びほぼ180度のヘアピンカーブを通る。
再びほぼ180度のヘアピンカーブを通っている途中の様子。かなりゆっくり曲がっている。
再びのほぼ180度のヘアピンカーブを通過したあとも雑木林に覆われた道をゆく。
雑木林に覆われた道をさらに走ると、開けた空間へと至る。これはもしかして・・・。
近づくと峠の茶屋に峠川の通行止ゲートが見える。わいはついに和田峠に到達するのだ。
和田峠の頂上に到達。先は神奈川県になる。左側に見える駐車場は峠の茶屋の駐車場。ここまで車で来て、駐車場に止めたあと陣馬山へ向かうハイカーもいる。
しかし、この日は車1台も止まっていない静寂な空間だった。そこで、ちょっと車を降りて周辺を散策することにした。
和田峠の東京側ゲートである。こちら側にはこれでもかっていうほどの様々な看板の見本市状態となっており、この都道は兎道もとい吐道であることを訴えるには十分といってもいいくらいの状態である。
陣馬高原下から和田峠に登ってこの看板群を見ると看板多いねで済むが、神奈川県側から来たら戦慄とするのではないだろうか。
しかも開けた場所から一気に薄暗い雑木林の中に吸い込まれるのだから、人によっては恐怖を覚えるかもしれない。
和田峠の一角には、関東ふれあいの道の看板が設置されていた。この和田峠は鳥のみちと富士見のみちの分岐点らしい。いずれも起終点が陣馬高原下となっている。
なお、看板自体新しそうなので、更新されたか新規設置されたものと思われる。
峠の一角には和田林道完成記念碑なるものがあり、甲州裏街道から和田林道となり、その後東京都道(神奈川県道)521号線となったことが伺える。
記念碑にはかつての神奈川県知事が書いたことが示されている。
そして、神奈川県側のゲートである。看板には陣馬高原下の先でみたゲートとほぼ一緒の文言が書かれている。
大雨や災害で東京都側と神奈川県側のゲート両方が閉鎖されて、峠に閉じ込められた場合どうなるのかちょっと想像するだけでも怖いものがありますがね・・・。
県道脇にある車両通行制限看板は、林道醍醐線のもので、神奈川県道521号のものではない。
参:(おまけ)神奈川県道521号の様子
一応和田峠を越えた先の神奈川県道521号の様子をちらっとご覧いただこう。
和田峠を越えて少しいったところの様子。神奈川県側は東京都側と違い、崖に落石防止ネットが張られていないところが多い。
神奈川県側はガードレールに加え、網フェンスが併設されている。これは、不法投棄対策だと思われる。
神奈川県側は1.2~1.5車線幅がベースなので、東京都側と比べて気持ち広く感じる。
神奈川県側は東京都側と比べて明かり区間が多く、天気のいい日は遠くの景色も見渡せる。坂の勾配は東京都側とどっこいどっこいである。
それにしても右方屈曲ありの道路標識の多いこと多いことw
東京都側に比べると見通しの良いカーブが多い。なお、冬場だから見通しがいいのであって、夏場はもう少し条件が悪くなると思われる。
さらに下ると落石防止ネットが張られている区間が出現する。神奈川県側の落石防止ネットはだいたい画像にあるようなタイプになっている。
東京都側ほどではないがヘアピンカーブや急カーブも随所にある。
たまに雑木林区間にも入るが、東京都側に比べるとまだマシなほうである。
このあたりは1.8車線幅ほどあり、軽自動車なら容易にすれ違うことが可能である。
道が狭くても陽が当たるだけ気持ちに余裕が出てくる。
このあたりはガラクタが多かった。不法投棄と思われる。
不法投棄防止用フェンスと落石防止柵に挟まれる形となっている区間。このあたりに来ると勾配はいくらか落ち着いてくる。
さらに進むと急カーブの傍らにがけ崩れの跡とやっつけのコンクリートの法面工事のような壁が設置されていた。
もともとこの急カーブ部分は道幅が広くとられてたと思われるが、がけ崩れにより道幅が狭まった上に、ブラインドカーブという状態になった。流石にここらへんは速度を落として、ミラーを確認してゆっくりと進んだ。
急カーブ部分をすぎると直滑降のごとく雑木林の中を突き進む。
神奈川県側には、このように待避所みたいなところがいくらか設置されている。東京都側の崩れそうな待避所とは大違いである。
麓側のゲートを通過する。ゲート前には通行止時の転回場も設置されていた。
ゲートをすぎると集落が見えてくる。神奈川県相模原市緑区佐野川付近だ。
集落の途中で片側1車線の快適路に変わるが・・・。
再び道が狭くなる。しかも、和田峠を下る道に比べて狭い道幅の箇所が随所にある。
しかもこの区間神奈川中央交通のバス路線が通っている。ちなみに、ここは入間坂バス停付近。
神奈川中央交通のバス路線では、最果ての地域を走っているので本数自体は多くないが、バスに出くわしたらびっくりするかもしれない。
さらに進むと神奈川県側で一番狭い区間に至る。急に対向車が出てきたので急ブレーキを踏む羽目に・・・。
一番狭い区間を通る。バスだとギリギリの幅である。
その後、神奈川県道522号との交差点で神奈川県道522号にそれることにした・・・。
というわけで、はじめての道路探訪レポはいかがでしたでしょうか?
東京都にもすごい道があるもんなんですね。
いかんせん写真が多すぎて細かすぎたかなというのはちょっとありますが・・・。今回は短い区間なので、そこまで気にしないことにしましょう。長い路線を取り扱うときは端折ったり、いくらか記事を分けようと思いますので。
とりあえず、今年の夏はやることがあるので、道路探訪できるとしたら秋以降になるかとは思いますが、わいのクソザコナメクジカーを存分に使って、いろんな道を走りたいと思います。
次回はどこの道路探訪をするかわかりませんが、過度な期待をなさらずにお待ちくださいませ!
長い記事でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。