こんにちは。北陸の食パンです。
今回はいよいよ今月の最終土曜日に北海道新幹線 新青森〜新函館北斗間が開業を控えているということで、過去の旅行記にはなりますが、一昨年秋(2014年10月19日発、10月21帰着)に函館に行ったときの記録を載せたいと思います。
ちょっと情報としては古いかもしれませんけど、少しでも参考にしていただければ幸いです。
それでは、早速本題に移りましょう。
2014年10月19日朝、大宮から新青森まで新幹線にて移動。
新青森からは特急「スーパー白鳥」に乗って、函館まで移動する形となっている。
今回の朝飯は「かきめし」。北海道産の牡蠣を使っており、北海道でも東部にあり、根室と釧路の中間くらいにある厚岸(あっけし)産のもの。
新青森到着前に、乗り継ぎ予定であった特急「スーパー白鳥」が青森~新青森間運休である旨が告げられ、やむを得ず新青森からタクシーで青森駅まで移動。結果論からすれば、普通列車乗り継ぎでも十分間に合って散財になってしまったのだが、備えあれば憂いなしで済ますことにしようw
当時、青い森鉄道ではイベントが開催されていたため、青い森鉄道の車両基地まで臨時列車が運行されていた。右側の写真に写っている電車がそれである。
まもなく役目を終える特急「スーパー白鳥」で青森から一路函館へ。江差線内の貨物列車支障の影響で遅れ到着ならびに20分遅れでの発車となった。普段は6両編成だが、8両編成のときは右の写真のような増結を行うのが特徴である。
特急「スーパー白鳥」の座席後ろのテーブルには青函トンネル通過予定時刻表が掲載されている。これは北海道新幹線開業後も継承されるのかどうかが気になるところだ。
青森の車両基地を見るとここ本当に青森なのか?という風景が見られた。にちょんちょんがこんなところにいるなんて絶対おかしいだろっていうw オチは運用離脱した後に青森に疎開しているだけなんですけどねw
特急「スーパー白鳥」乗車中、本州部分ではところどころで北海道新幹線の高架橋を見ることができた。
特急「スーパー白鳥」では、青函トンネルに入る前のタイミングや青函トンネル最深部に到達したときに車内LED表示で案内するのが特徴となっている。
昼飯は青森駅で仕入れたこの弁当で。海鮮丼と牛肉丼両方が味わえるというなかなかないコンセプトの弁当であった。
鉄道で初めて北海道に入った記念に木古内駅で千早を撮る。
この後、再び貨物列車支障により10分途中で停車した影響もあって、結果30分遅れで函館駅に到着。
【函館観光壱日目】
函館駅についたら案内所で函館バスの1日乗車券を手に入れる。
1日乗車券でも上のバス(函館バス)のみの乗車券のほか、市電のみの乗車券や市電・バス(函館バス)両方使えるものもあるので購入時は要注意である。なお、市電・バス(函館バス)共通乗車券のみ1日用と2日用の2種類用意されている。
その後、いったんホテルにチェックインしてから、観光を始めることとした。
函館について最初に行ったのは五稜郭。なお、五稜郭といえども実際に行ったのは五稜郭タワーである。本来ならば、五稜郭本体(五稜郭公園)も見学する予定であったが、列車遅延などの影響により時間がとれなくなって断念。また、函館に行った際は五稜郭本体も見学したいところである。
五稜郭タワーから函館駅・函館山方面を望む。
左の写真は当時の五稜郭の再現模型。右の写真は五稜郭バックに千早を撮影した写真だ。
【五稜郭へのアクセス】
市電 「五稜郭公園前」電停 下車 徒歩13~15分 もしくは 函館バス「五稜郭公園入口」バス停下車 徒歩7分
※五稜郭へは函館バス「五稜郭公園裏」バス停からもアクセスできるほか、五稜郭タワーへは土休日のみの運行(ただし、4月~10月はほぼ毎日運行)ですが、函館バスが運行する「五稜郭タワーシャトルバス」もしくは「トラピスチヌシャトルバス」に乗って、「五稜郭タワー前」停留所下車が便利です。
五稜郭タワーから戻って函館駅前で元町方面行きバスに乗り換えた際に、函館市電の箱館ハイカラ號を発見した。
函館は坂の街(主に函館山の麓)としても知られています。その中で一番有名な「八幡坂」に行ってきましたよー。なんと、訪れたい坂堂々の第一位を獲得した坂だとか。かつて坂の上に函館八幡宮があった(大火で被害を受けたため、現在は谷地頭町に移転)ことから名付けられたとされています。なお、昔はくねくねした坂だったそうです。
このときは時間に余裕がなくて八幡坂しか行けませんでしたが、時間に余裕があれば周辺の坂をすべて巡り歩くのもいいかもしれませんね。
車さえこなければこんな感じに撮ることができます。ちなみに上の写真は車道の真ん中から撮影したものですので、くれぐれも車の往来の邪魔をしないよう安全を確認してから撮影してくださいね。
【八幡坂へのアクセス】
市電 「末広町」電停 下車 徒歩1分 もしくは 函館バス「元町」停留所徒歩1分(「元町・ベイエリア周遊号」利用が便利です)
八幡坂の周辺にはレトロチックな家も建ってました。和風建築・洋風建築ともに拝めます。
こちらは、函館の繁華街である十字街から少し離れた海沿いところにある「金森赤レンガ倉庫」。赤レンガ倉庫といえば横浜や神戸が有名だが、ここも負けず劣らず倉庫が並ぶさまは壮観である。現在残っている倉庫は1909年に再建(それ以前は赤レンガ倉庫ではなかったが、1907年の火事で再建することとなった)されたものだそう。
現在では、流通形態などのスタイルが変化したことにより、ごく一部を除いて、飲食店や土産物店が入居する複合施設へと姿を変えた。そのうち営業する7棟の施設は、テーマごとに「函館ヒストリープラザ」「金森ホール」「金森洋物館」「BAYはこだて」に分かれており、飲食店や土産物店が軒を連ねている。
【金森赤レンガ倉庫へのアクセス】
市電 「十字街」電停 下車 徒歩5分 もしくは 函館バス「元町・ベイエリア周遊号」利用で「金森洋物館・BAYはこだて前」停留所下車すぐ
【思いがけず入った居酒屋だったが・・・。】
函館山に行く前に夕食を済ませることにした。最初はジンギスカンが食べたかったのでその店に向かうけれども、あいにく営業時間前で、営業時間まで待つと函館山へ行く観光バスに乗り遅れる可能性があるためあえなく断念。
仕方なく駅方面に戻って、結局表に客寄せの姉ちゃんがいる居酒屋に入ることに。ちなみに、ジンギスカン屋に行く前にいったん素通りしていたわけだが、ジンギスカン屋を諦めた後なかなか決定打がないからとりあえず入っちゃえというノリで居酒屋にしたのだ。何となしにふらっと入ったわけだが、この居酒屋なかなか侮れないところであった。
ちなみにその店を紹介すると「大衆居酒屋魚さんこ」というところで、函館駅から徒歩圏内(3分以内)にある。函館では比較的最近オープン(2013年)したところではあるが、店内の雰囲気がちょっとこぎれい(?)な昭和時代にある居酒屋チックな感じである。店名にも反映されてるが、主力は魚系統料理。とりわけ地魚の刺身が豊富なラインナップで取り揃えられているのが特徴のお店である。
なお、さきほど函館駅前を通るはいから號の写真があったと思うが、その写真の左手のアーケード街のところにこの店はある。
それでは、当時頼んだ品の一部を画像で振り返りつつ、いろいろと紹介したい。
左の写真が生牡蠣(かき)、右の写真がにしんの刺身である。当時出てきた生牡蠣は先ほどのかきめしと同じ厚岸産のもの。当然ながら(?)こっちのほうが断然うまい(ただし、かきめし用の牡蠣は小さいものが主流だから一概には比べられないが)。なお、日によっては仕入れ場所が変わるらしいが、だいたい北海道産のものが提供されているそうだ。
にしんは北海道が一番漁獲量が多い魚であるが、刺身として食べられる機会はそうそうないであろう。だいたいあっても焼魚かあとはにしんの卵を塩漬けにした数の子を食うぐらいなものではなかろうか。
左の写真がほっけの刺身、右の写真がラム肉の唐揚げと海鼠(なまこ)である。
ほっけというと干物や焼魚のイメージのほうが強く、刺身はなかなかお目にかかれないものである。値段も手ごろな上、しかも地魚というこだわりっぷり。函館に来た際はぜひ食べていただきたい逸品だ。
右のラム肉の唐揚げと海鼠についても普段食することがほとんどないため、結構貴重かもしれない。それでも、海鼠はほっけの刺身とラム肉の唐揚げに比べればレア度は低いかもしれないが。
左の写真がタコの頭の刺身、右の写真がホヤである。タコの頭の刺身については店側からのサービス品となっている。店に入って何かしら注文さえすれば必ず提供されるようだ。なお、タコ頭の刺身は北海道では結構メジャーらしい。
ホヤは人によって好き嫌い分かれるんだけれども、わいは好きですね。昔、食ったことあるらしいけれども、このときにめったに食えないからと頼んだ記憶がある。
あと、ここには書いてませんが函館名物のイカ刺しも食べることができます。なお、時価にはなりますがw(不漁時は食べれない時もあります)
とりあえず、「大衆居酒屋魚さんこ」に行く機会があったらほっけの刺身だけは必ず食べていただきたい。なかなかお目にかかれないうえにおいしいので、わい的に一押しのお品としておきます。でも、ほかの地魚を使った刺身もおいしいのでお酒とともに地魚をとことん楽しみましょう。ということで、わいもまた函館に行ったときはここに必ず行きたいです。
当時はジンギスカン食えなくて残念に思った反面、ここに行ってすごくよかったと思いました。思いがけず入った店で大当たりひいたのは久々でしたな。
飯食べた後、いったんホテルに戻るときに函館バスを見かけたので撮影。LED表示がご丁寧に「すみません回送中です」と表示されていたが、これは観光客対策もあってのことなのだろうか?
【函館山へ】
ホテルに戻って少し休憩した後は、いよいよ函館山の夜景を見に行きました。定期観光バスで山に登っていきます。バスで山に登る最中にイカ漁の漁火も見ることができました。
バスに乗ってから30分ちょっとで函館山展望台に到着。この日は見事なまでのきれいな夜景。定期観光バスのガイドさんも「ここまできれいに見られる日はめったにない」というぐらいのレベルだったそうで、実に運が良かったといえよう。
そして、この夜景をバックに千早を撮影したぞ。もうアイモバが終わってしまった(わいのブログの別記事にとびます)から、こんな風に二度と撮影することができないのは寂しいものがあるなあ・・・。
こういうときに一眼レフカメラもって撮影するとさぞもっといい写真が撮れたんだがなあ・・・。数年前にメインカメラが故障して以降、ほとんど持ち歩くことがなくなってしまったのよね。
【函館山へのアクセス】
函館山ロープウェイ利用の場合「山頂駅」すぐ。バスの場合は函館バス「函館山登山バス」利用「函館山」バス停下車(冬期間運休)
※定期観光コースもございます。時期によりバス+ロープウェイ併用の場合とバスで登山する場合(ロープウェイ運休期間10月中旬~11月初めまで)があります。
【函館観光弐日目】
翌朝、とりあえず函館市電に乗ってみたいと思い、函館駅前~湯の川間を往復してみました。
親父が育った近辺に函館市電の車庫(駒場車庫)があった。ちなみに隣には函館競馬場がある。
湯の川電停からは、前日に見た箱館ハイカラ號に乗って函館駅前まで戻りました。普通の路面電車はワンマン運転ですが、この電車のみ車両構造の都合上、アテンダントが乗務しております。車内には説明板も設置してありました。
【箱館ハイカラ號について】
冬季を除いた日中時間帯に運行(なお、事情により運休する場合あり)。詳しい運転時刻はこちらを参照のこと。
北海道新幹線をイメージしたラッピングの路面電車も走ってました。また、同じく北海道新幹線をイメージしたラッピングのバスも走ってましたよ。
まともな写真が撮れなくて誠に恐縮だが、市電降りた後は摩周丸の見学に行く。
摩周丸のロゴと煙突の国鉄ロゴを撮影する。
紐の結び方の展示。
歴代の青函連絡船が掲載されているポスター
操舵輪や銅鑼なども展示されている。
安全な航海を支えるための各種備品の展示。左の写真が運航するための備品、右の写真が主に救命用具などの備品である。
飾り毛布(花毛布ともいう)のレプリカ展示。飾り毛布はこの青函連絡船が発祥とされ、サービスに一環として備え付けの毛布を独自の技法で折ることにより、松竹梅や桜、初日の出などのさまざまな風物や自然等を表現したのである。
青函連絡船で使われていた切符類の展示もあった。
摩周丸で使われていた普通座席。
摩周丸で使われていたグリーン席。リクライニングするとかなり深く倒れるほか、フットレストも装備している。
無線通信室。かつて船舶航行においては甲板部・機関部・事務部のほか、無線部もあった。ここではモールス信号の体験(打鍵)もできるらしい。
これが摩周丸の操舵室。青函連絡船時代における運行の肝の一つであった。
別角度から操舵室を撮影する。左の写真の手前にあるのがレーダーである。そして、ついでに千早とも記念撮影をした。
摩周丸の甲板に出ることもできる。写真は航海甲板のところ。
レプリカではあるが、かつての普通座席(和室形式)も設置されており、座ったり寝転がったりすることも可能である。
今回は駆け足での見学となってしまったため、すべてをじっくり見ることができなかったが、次きたときはじっくりと見学したいところである。
【摩周丸へのアクセス】
JR函館駅から徒歩4分 もしくは 函館市電「函館駅前」電停から徒歩5分
「函館朝市どんぶり横丁市場」の中にある「恵比寿屋食堂」で、早めの昼食をとる。かなり豊富な量の海鮮丼を提供していることで知られている。
その後、一路札幌へ移動。とはいっても、札幌で観光するわけではない。答えは後述の通りだ。
乗る特急の出発1時間前ぐらいに函館駅に到着。なお、乗車する特急で車両故障があった関係で、急きょ編成内容が変更となり、6両編成中自由席1両のみという大変な事態が発生。しかしながら、早く来たことが功を奏し、無事に札幌まで座って行けたのである。
札幌まで入れ替わりがあったものの、このときの自由席は立ち客もいた関係でほとんど激混み状態であった。
大沼公園駅横の楓がちょうどいい具合に紅葉していた。
乗車特急から駒ヶ岳を撮る。
いかめしで有名な森駅にて普通列車(キハ40)を撮影。老朽化が進んでいるがために、ローカル線で減便することになってしまったのはある意味で有名になった。JR北海道の懐事情がうかがえる一面である。
室蘭付近の風景。
サッポロに到着後駆け足ではあったが、フォロワーのュドウフさんと初対面を果たし、駅周辺を散策した。
なお、これには続きがありまして、続きはこちらになります。あのときは寝台特急「北斗星」の廃止直前ということもあり、あえてそちらを先行公開させていただきました。むしろ当時は北斗星のほうが旅のメインディッシュでしたけれども。
というわけで、北海道新幹線開業も近いということがあって、僭越ながらわいの函館の旅行記録を記事にさせていただきました。
当時は北斗星に全区間乗車する都合があり、函館においては駆け足の観光になってしまいましたが、今度函館に行ったときは2日間くらいじっくりと巡りたいものです。函館には今回紹介したところ以外にも歴史的建造物や、史跡・風景などたくさんの魅力が詰まっていますので。
さて、北海道新幹線開業で函館・北斗両市の活性化につながるかが見ものですね。ああ、この記事書いてたらまた函館行きたくなってきたぞ・・・。