こんにちは。北陸の食パンです。
最近は半月に1度記事を書くのがデフォになってますが、もう少し書く頻度を増やしたいけれども、他にやることがあったり、疲れてかけなかったりということが常態化しております。もう少し書く頻度を増やしたいとは思えども、最近体内時計が狂い気味ですので、なかなか頭と体が思うように動かない昨今であります。
さて、今回はレビューシリーズということで、新居に引っ越しした後に導入したかったペンタブレットについてのレビュー記事を書こうと思います。割と真面目な内容になるかと思います。多分ね。
というわけで、今回ご紹介するペンタブレットは・・・。
XP-PENのDeco01という製品になります。ペンタブレットは大きく分けて、液タブ(液晶式)と板タブ(今回紹介するタイプ)に大別されています。
液タブは、手元で描いている画面がみられる代わりに、値段が高いものが多い(最低でも3万以上)のが特徴で、板タブはPCなどの画面をみながら描かなければならない代わりに、値段は手頃(中には高いものもあります)なのが特徴です。
今回紹介するXP-PENのDeco01という製品は、板タブに分類されるペンタブレットであります。
それでは、XP-PENのDeco01についてレビューがてら解説していきたいと思います。
XP-PEN Deco01レビュー
XP-PEN Deco01の解説及びレビューをしていきたいと思います。
XP-PEN Deco01概要と特徴
XP-PEN Deco01の概要と特徴は以下の通りです。
【XP-PEN Deco01概要】
- 板サイズは横35.1cm×縦21.7m×厚さ8mm
- うち作業エリアは横25.5cm×縦15.8cmくらい
- 板の重さは1kg程度(持ち運びもラクラク)
- カスタマイズ可能エクスプレスキーを8個装備
- 筆圧は、8192レベルの高精細レベルに対応(より精細に表現可能)
- 付属のP03Sスタイラスペンは、独自開発技術によるバッテリフリースタイラスペン(実際のペンとほぼ同じ使用感で、小さな力でも線の太さを変えることができる)
- スタイラスのレポートレートは従来の230RPSから266 RPSと高速化し、スムーズな線の流れとより素早いレスポンスが可能、パフォーマンスが大幅に向上
- 描画エリアのコーナーには、表示ライトが点灯しますので、周囲が暗くても作業が可能
- 左利きユーザーにも配慮したデザインで、左手または右手モードに設定可能
- イラスト、スケッチ、ペイント、デザイン、編集など様々な用途で力を発揮
- Windows10/8/7、Mac OS 10.10以降のシステムに対応(XP-PEN Deco01 V2は、Android 6.0以上の端末も対応)
- Photoshop、SAI、Painter、Illustrator、Clip Studio、openCanvasなどの主要ソフトに対応
という感じですね。自分が幼い時に持ってたワコムのペンタブよりもだいぶ進化した印象があります。もちろんワコムのペンタブもだいぶ進化してますけれども。
次に特徴をみていきましょう。
【XP-PEN Deco01特徴】
製品自体は中国製の製品(なお、製品のデザインは米国で行なっているそうです)ではありますけれども、明らかに中国製だろこれっていうパッケージ(外装)ではなく、米国や日本にも劣らないようなパッケージデザインになっているのが特徴です。
外装を外すと青い箱が出てきて、蓋を開けると本体が入っております。
こちらが本体になります。(使った後なので、結構跡があったりしますが・・・)
シンプルながらも洗練されたデザインになっています。まあ、米国でデザインしたのだから当然といえば当然なのかもしれませんが・・・。
左側にカスタマイズ可能であるエクスプレスキーが8個装備されています。エクスプレスキーの間の左側面にUSBケーブルを繋ぐポートがあります。また、エクスプレスキーが4つずつに分かれてますが、その間にエクスプレスキーを使ったり、ペンが板タブの面に触れると光る青色のインジケーターランプがあります。
板タブ本体には「」のようなものが記されており、それが描画エリアを示すものになります。使用中は、描画エリアの「」が光る仕様になっており、周囲が暗くても作業が可能であります。けれども、視力の観点からなるべく明るい環境でやるのがいいかと思います。はい。
また、右利きでも左利きでも使えるようなデザインとなっており、左利きの場合は、180度回転させることで快適に使えるようになっております。
こちらは、PCと板タブ本体を繋ぐUSBケーブルです。PC側がType-A、本体側がType-Cの端子となっております。
さらに付属品として、ペンとペン立て、そして手の滑り防止のためのグローブ(右利きの場合、小指と薬指を覆います)があります。
こうしてみるとなかなか装備品の揃えもいいように思いますね。まさに、初めてペンタブレットを使う方にはうってつけとも言えるでしょう。
ペンの拡大写真及びペン立ての中身を撮影したものです。
ペンに関しては、三角形の形状になっており、思ったよりも持ちやすいと思いました。ペンの持つ部分にもカスタマイズ可能であるエクスプレスキー(上・下)が装備されています。さらに充電不要で使えるペンということで、電池の減りを気にする必要はありません。
ペン本体の写真左側の芯側が描く時用、右側の凸になってるのが一応消す時用のものになっています。
ペン立ては分解できる仕組みになっており、分解すると中に替え芯があります。ペンの芯も消耗品なので、ペンの芯が磨り減ったら、付属の替え芯に取り替えるといった感じで、実際のボールペン・シャープペンシルみたいに芯を替える作業が必要になってくるわけです。
ペン立てを裏返すと芯を替える際に使う治具があります。取り替え方が図示されているのは親切ではありますが、実際取り替えるときはちょいと苦労します。はい。
XP-PEN Deco01の長所と短所
先ほど、XP-PEN Deco01の概要と特徴を述べましたが、次にレビューということでXP-PEN Deco01の長所と短所を述べていきたいと思います。
【XP-PEN Deco01の長所】
- (製品の内容的に)ペンタブレットを初めて使う人にはうってつけで申し分なし
- 有名なワコム製の同等サイズの製品の5分の1の値段で買える。(ワコム製だと3万円前後、本製品をAmazonで買うとだいたい6,ooo円前後)
- コスパ面でも良い
- 描ける面積がそこそこ広いので、小さい板タブだとちょっと・・・という人にはおすすめ
- 使用中は、描画エリアのコーナーには、表示ライトが点灯するので、わかりやすい上に、暗い環境でも使うことができる。
- カスタマイズ可能であるエクスプレスキーを駆使すれば、(完全にとは言わないまでもある程度)マウスレスでの操作も可能
- 本体裏に滑り止めが付いているので、描いててもズレを気にしなくて済む
- 低価格帯にしては筆圧感知のレベルが高い
- 低価格帯にしては描き心地もそこそこいいように思う
- 無料ソフト(openCanvas7【Windows用】)+pixivプレミアムが使える(Amazonで購入した場合。メールサポートでの申請が必要)
- 海外ペンにありがちなペン先の沈み込みはあまり気にならない
- タブレットドライバーは公式サイトから入手可能
- ペンの芯の減りは意外と早くない(使い方にもよるだろうが・・・)
- ペンやエクスプレスキーを使用している時に点灯するインジケーターランプがあるので、板タブが不具合の時にすぐわかる。(ただし、原因究明するのはそれなりの労力がいる)
【XP-PEN Deco01の短所】
- ペンの判定位置がペン先基準ではなく、ペン先より10mm上であるため、使いこなすには慣れが必要
- ペンを持つ部分にエクスプレスキーがあるため、誤って操作してしまい、線を描く時に線が途切れてしまったりすることがある
- ペンに滑り止めグリップがないため、描く時にそこそこ力を入れないとしっかり描けない
- ペン立てが結構脆弱な作りで、ペンをペン立てに立てた状態で少しでもぶつかるとペンが落ちてしまう。(そのせいでゴミ箱に幾度も入ってしまい、危うくゴミに出してしまうなんてこともありましたw)
- 製品に当たり外れが多い。初期不良がひどく返品した事例もある。また、本体が反っている時もあるそう。
- 中国製なのでワコム製に比べると耐久性に少々難あり。ハズレを引くと買ってから数日〜1年しないうちに壊れてしまうことも。
- 説明書が必要最低限のことしか書いていないため、人によってはタブレットドライバーインストールの段階で手こずる可能性あり
- ソフトによっては相性が悪いことがある(ドライバーのせいもあるかも・・・)
- カーソルの移動速度の調整ができない(PC側のコントロールパネルの設定をいじれば解決はできるが・・・)
- 描いてるうちに傷が結構付いてしまう。(公式の保護フィルムが販売されているので、板タブに傷をつけるのが嫌であれば、合わせて買うことをオススメします)
といったところでしょうか。手頃な価格帯でアタリ品が出たらコスパ的にもかなりいいものですが、中には初期不良で使えなかったり、最初は使えててもちょっとしたら使えなくなったりといったハズレもあるみたいです。
で、わいの場合はどうだったかというと・・・
買って半年経った頃に、ペンの描画がまともにできなくなりました(((
要はハズレ引いたということになります。はい。ペン先を板タブに当ててもまともにインジケーターランプ光らん・・・。
エクスプレスキーは動きましたけど、先日ペンで描く時に筆圧をいつもより強めに加えてもまともに描画できなかったですね。端っこの方は反応することはしますが、真ん中あたりになるとまともに反応しなくなりました。これも前述の通り、インジケーターランプの点灯が使い始めた時に比べてだいぶ反応が悪いことからわかったものです。
もしかしたら、日を改めたら動く可能性もなきにしもあらずですが、あまり期待しないようにして、買い換えることにします。まあ、動いたら動いたで別によくねってことでw なんせ、ワコム製の同等品が5つくらい買えるレベルですからね。
まあ、本音をいえば買ってから2〜3年くらいは持って欲しかったって思う。それなら普通に諦めもつくし・・・。
もしかしたら動作保証期間内で直してもらえるかもしれませんけれども、直してもらったら直してもらったで予備品としてストック置けばいいかな的な感じにしておこうと思います。
と思ったんですが、修理に出すのも面倒なので、結局捨てちゃいました・・・。もったいないけど、壊れちゃったので致し方なし・・・。
さて、今回はレビューシリーズということで、板タブのXP-PEN Deco01に付いてのレビューをお伝えしました。
肝心のそれで描いた絵はいつ出すんだって? 出そうと思ったけど、壊れちゃったからどうしようもないやこりゃ・・・。
今回は絵を描く観点から色々と述べさせていただきましたが、今回の製品に関しては絵以外の用途(例えば写真や画像のレタッチ、CAD、マイクロソフト製品の手書き入力など)でも使用可能であるため、絵を描く以外の用途で使われる場合はまた違う印象を受けるかもしれないとだけ書き添えておきます。
なお、絵以外の用途で使う場合は、今回のDeco01よりも小さいサイズの板タブがXP-PENで売ってるので、それを買うのもありかもしれません。
今回紹介したXP-PEN Deco01ですが、製品の当たり外れがあるのが難ではあるものの、板タブ導入という意味では入門者・初心者にはうってつけなのは間違いありませんし、ワコム製に比べればだいぶ安いので、乗り換えの選択肢としてもありなのではと思います。はい。
また、先ほど申し上げた通り絵描き以外の用途(写真や画像のレタッチ、CAD、マイクロソフト製品の手書き入力)でも十分戦力になり得る存在だと思いますので、昨今のコロナウイルス対策に伴うオンライン授業や在宅勤務(テレワーク)でも活躍できることでしょう。
一応、初期不良がある場合は取り替え等のサポートはあるそうですので、万が一ハズレ引いた場合はXP-PENのサポートに問い合わせてみるといいでしょう。(ただし、サポートの良し悪しが分かれてるのが、ちょっと不安な点ではあるのですが・・・)
最後に、Amazonの「XP-PENのDeco01」のリンクを貼っておきますので、気になった方は一度チェックしてみてくださいね。
※XP-PEN Deco01 V2は、Android6.o以降の端末にも対応しています。
というわけで、今回の記事は以上になります。お読みいただきありがとうございました。