こんにちは。北陸の食パンです。
夏場過ぎてから色々と出かけてますが、最近になってようやく本来のわいに戻ったんだなあって痛感しております。旅が心の栄養だと痛感する日がまた戻ってくるとは思ってもなかったですね。
最近、コロナ禍などの影響により会う人は特定の人に偏りがちですがある意味今の方が身の丈にあってるのかなあと思っていたりはします。
さて、今回は先日2泊3日の旅に出たときにお世話になった出来事を紹介したいと思います。今回に関しましてはいざというときに便利かなって思うので、できるだけ詳しく書いていく所存です。
目次
前説:モバイルバッテリーシェアリングサービスを使うことになった発端
先日の先日2泊3日の旅で、朝方ホテルを出て、1箇所目の用事を済ませて、2箇所目の用事に出向く途中、そろそろiPhoneの電池残量が半分くらいだから一旦充電しておくかと思って、カバンの中から自前のモバイルバッテリーをガサゴソ探したのですが・・・。
うわ、ないわ・・・。ホテルの部屋においてきた。やらかしたわー
まあ、顔面dアニメストアになりますねそりゃ。
しかし、ホテルに戻るのは大幅なタイムロスになるし、ホテルに戻るまで全く充電しない状態だと途中で電池切れで終わりになるのは明白なので、どうにかして途中で充電することができないかと模索し始めました。
従来ならば・・・
- 店舗等に設置されている有料の充電ボックス(充電マシン)
- ネットカフェに入って、充電ケーブルなどを借りて充電
などというような感じの選択肢があるわけですが・・・。
それだとその場で数時間留まらないといけないので、時間に余裕があるならまだしも、そうでなければまたタイムロスの原因になってしまいます。
わいが求めていることはただ一つ。
充電しながら移動できないか?
すなわち、モバイルバッテリーをレンタルで借りて持ち歩きして、終わったら返す方式って感じですね。
そんな都合の良いサービスなんてあるわけないやろって思って調べてみたら・・・。
あったわw
いやあ今の時代本当に便利ですねえって痛感しました。
ところで、今回取り扱うモバイルバッテリーのシェアリングレンタルサービスとは、「簡単に借りられて、どこでも借りられて、どこでも返せる、持ち運び可能なモバイルバッテリーのシェアリングサービス」のことを指します。
モバイルバッテリーが借りられるバッテリースタンドの設置場所は、サービス提供各社によって様々で、設置場所は、例えば、コンビニ、店舗、商業施設、大学、駅、などたくさんあります。
外出先で急にスマートフォンの充電が必要になった時でも、渋谷の店舗でモバイルバッテリーを借りて、移動中にスマホを充電して、移動先の表参道の店舗で返却する、といった便利な使い方ができます。まさに、現代に求められているサービスの一つなのではないでしょうか?
ということでこの後本題に入ります。
壱:モバイルバッテリーシェアリングサービスを実際に使ってみた
iPhoneの電池がジリジリと減りつつある中、電車内でモバイルバッテリーシェアリングサービスを見つけ目星をつけました。そして、乗り換えのついでにモバイルバッテリーシェアリングサービスのモバイルバッテリーを借りることにしました。
というわけで、モバイルバッテリーがレンタルできるコンビニに到着しました。写真にはレンタルモバイルバッテリーのレンタルスタンドが2台設置されており、それぞれ違う会社のものです。左側の黒いスタンドが「充レン」、右側の白いスタンドが「ChargeSPOT」が提供しているレンタルモバイルバッテリーになります。
今回は、左側の黒いスタンドの「充レン」のモバイルバッテリーを使うことにします。というわけで、ホテル戻るまでよろしくな。
今回使用した「充レン」は、LINEもしくはQRコードを読み取ることで簡単にモバイルバッテリーがレンタルできるシステムをとっており、決済はクレジットカード・LINEPay・キャリア決済の3パターンがあります。
利用料金は、2020年10月1日現在、借りた日から翌日の24時まで330円(税込)、3日目・4日目は延長料金でそれぞれ330円(税込)かかり、5日目になると返す意思がないとみなされ、買取になってしまいます。買取の場合3300円かかってしまいます。すなわち、買取の総額だとその前のレンタル代を含めて4290円取られるということになります。
個人的には終わったらサッと返すのが一番いいと思いますね。あくまで応急的な使用って感じで。
レンタル手続きが終了するとスタンドにセットされているモバイルバッテリーがスロットから自動的に飛び出します。(なお、写真は返すときにとってるので、実際はここまで飛び出しません。あくまでイメージとしてお考えください。)
さて、こちらが「充レン」が提供しているレンタルモバイルバッテリーです。ブラックベースで真ん中に「充レン」のロゴが配されています。
こういうネオンチックなデザインは個人的に好きですね。はい。
そして、裏を見てみるとこんな感じになっています。
充電出力コネクタとして
- microUSB(黄色)
- Lightning(水色)
- USB Type-C(ピンク)
の3種類のコネクタが設置されているので、その3種類のコネクタに対応する機器があれば何でも充電できます。なお、充電ケーブルは写真にある長さしかなく、伸縮はできない構造になってますのでご注意ください。市販のモバイルバッテリーもこういうタイプだと便利だけど、ケーブル伸縮できないとなるとどっちもどっちか?
充電の際は、横にある電源ボタン(写真にあるPWRと書かれているところ)を押すと充電が開始されます。写真の右下に●が4つありますが、これは電池残量を示すインジケータで、電池残量により光り方が変わります。
バッテリー容量は5,000mAhのため、スマートフォン約1.5~2回分のフル充電くらいのレベルとお考えください。iPadとかの場合は1回で充電しきれるか否かくらいのレベルだと思います。
一応、モバイルバッテリーの残量がなくなった場合でも自力で充電自体は可能なようで、電源ボタンの左横にMicro USB端子が設置されており、Micro USB ケーブルを繋げば充電できます。
返すときは、空いているスロットに差し込めば終わりです。LINE経由で借りた場合は、LINEにレンタル終了の旨の通知が届きます。
なお、返却する際は借りたスタンド以外でも返却できるので、スロットさえ空いてればいつでも好きなタイミング、好きな場所で返却できます。
ざっと使ってみての感想ですが・・・。
モバイルバッテリーを忘れてしまった場合は応急的に使用するには十分だな
と思いました。
一応、ホテルに戻るまでどうにかもってくれましたので・・・。まあでも一番は「モバイルバッテリーの携帯を忘れない」。それにつきます・・・。
弐:モバイルバッテリーシェアリングサービスはどんなのがあるの?
今回紹介した「充レン」以外にもモバイルバッテリーシェアリングサービスを提供しているところがあるので、いくらか紹介したいと思います。
【充レン】
おさらいということで、とりあえず概要をば・・・。
「充レン」は、東京電力エナジーパートナー株式会社が提供しているモバイルシェアリングサービスです。
「充レン」の特徴は・・・
- レンタルするときにLINEもしくはQRコードが読み取れる端末があれば簡単に借りられる(自前のアプリがなく会員登録不要)
- 駅やファミリーマートなどのコンビニに置いてあることが多い(ただいま全国展開拡大中)
- LINEで借りた場合、借りた日の翌日24時までに限り、何度でも再レンタル可能
- 借りた日から翌日の24時まで330円(税込)、3日目・4日目は延長料金でそれぞれ330円(税込)かかる。
- 5日目以降は買取となり、3300円かかる。
といった特徴があります。
会員登録が不要ですぐ借りられるという点では、今後全国に拡大していけばかなり有利になるんじゃないかなと思います。アプリのダウンロードや会員登録が面倒な人にとってはうってつけかもしれません。
ただし、現在の設置場所は都市圏が中心であり、地方都市にはまだ浸透してないので、地方の旅行で借りるという点では少々不安が残ります。(MicroUSBケーブル持参すれば解決はしますが)
今後展開が広がればより使いやすくなるかもしれませんね。
【ChargeSPOT】
株式会社INFORICHが提供するモバイルシェアリングサービスで、この分野においては最大手ともいえる存在です。
「ChageSPOT」の特徴として・・・
- モバイルバッテリーシェアリングサービスの中で最も設置場所が多い
- スマホ専用アプリで会員登録と支払方法を登録して利用するタイプ
- 最初の1時間未満で150円、48時間まで300円(税抜)。そのあと1日150円(税抜)で使用できる。
- レンタル開始後168時間(7日間)を超えた場合は、合計2,280円(利用料、違約金1,230円を含む)の支払い義務が発生する。(表示金額はどれも税抜)
といった特徴があります。
スマホ専用アプリで会員登録をする必要がありますが、モバイルバッテリーを携帯するのは面倒だけど、そこそこ定期的にモバイルバッテリーを使いたい方はこちらを利用するのもありだと思いますね。
こちらは都市圏のみならず、地方でも借りられる場所がそこそこ多いのが特徴です。
【mocha】
GREEN UTILITY株式会社が提供するモバイルシェアリングサービスで、他社と比べてモバイルバッテリーの容量が少々大きいのが特徴です。
「mocha」の特徴として・・・
- スマホ専用アプリで会員登録と支払方法を登録して利用するタイプ
- デポジットは一切かからない
- 毎日最初の15分間は無料。以後、100円/時間(1日上限金額は500円)
- 5日間未返却の場合、3,000円で買い取り
- 紛失/損壊は、3,000円の代金を請求
- 支払方法、各種クレジットカードのほかWeChat Pay・PayPay・ Alipay・Line Pay・ Amazon Pay・Apple Payなどを順次導入
といった特徴があります。
さきほどの2サービスに比べるとまだエリア展開が途上ですが、今後に期待したいところです。
【ChargeMe】
オーロラ株式会社が提供するモバイルシェアリングサービスです。
「ChargeMe」の特徴として・・・
- 利用時間ごとに料金が決められている。(最低30分100円。1日上限500円、以降1日ごとに500円加算)
- レンタルについてはスマホ専用アプリがなく公式webサイトに登録する方式。
といった特徴があります。
現在は、首都圏の大学のキャンパスや会社などに試験設置的な意味合いが強く、他サービスに比べると遅れをとっている印象です。今後、うまいこと戦略を練っていかないと厳しいのではと思います。
【充電GO!】
琉球インタラクティブ株式会社が提供するモバイルシェアリングサービスです。会社の名前の通り、主に沖縄県でモバイルシェアリングサービスを展開しています。
「充電GO!」の特徴として・・・
- 基本的には公式アプリで登録してレンタル
- コラボ店舗によって様々なデザインのモバイルバッテリーがある
- 料金は、1時間以内100円、24時間以内200円、以後24時間毎100円加算とわかりやすい料金体系(168時間まで。それ以降は延滞料金加算)
- LINE公式アカウント、WeChat ミニプログラムでも利用可能。
といった特徴があります。
サービスエリアは現状沖縄県のみですが、地域に根ざしているということで、沖縄県内に関していえば大手モバイルシェアリングサービスよりも心強い存在といえるでしょう。もし、沖縄にお出かけの際にモバイルバッテリーを忘れてしまったらここの存在を思い出してもらえればと思います。
【SmaCha】
株式会社大倉が提供するモバイルシェアリングサービスで、ここ最近サービス開始したみたいです。
「SmaCha」の特徴として・・・
- スマホ専用アプリで会員登録と支払方法を登録して利用するタイプ
- 1日100円単位で最大7日間まで借りられるわかりやすい料金体系。(8日目以降は7日間の利用料金に1500円を加算する形で買取)
- モバイルバッテリーの買取に関しては一番安く手に入る。
- 利用するごとに貯まるオリジナルポイントを導入する予定
といった特徴があります。
まだ、サービス開始から間もないため、都市圏の一部でしか借りられませんが、全国的に展開するようになれば、先行するサービスと張り合えるのではないでしょうか? 今後に期待できるモバイルシェアリングサービスだと思います。
とりあえずそこそこサービスを展開している6社を紹介しました。
参:モバイルバッテリーシェアリングサービスのメリット・デメリット
先ほどはモバイルバッテリーシェアリングサービスを提供している会社を簡単に紹介しましたが、ここではモバイルバッテリーシェアリングサービス自体のメリット・デメリットについて解説したいと思います。
モバイルバッテリーシェアリングサービスのメリット
1:【自前のモバイルバッテリーを持ち歩く必要がない】
様々な場所のバッテリースタンドで気軽にレンタルと返却ができるので、自前のモバイルバッテリーを常に持ち歩く必要がなくなります。自前のモバイルバッテリーを持ち歩くのが面倒な人にはおすすめと言えます。
他にも、外出時にスマホの充電が切れたり、充電コードやモバイルバッテリーを持ち歩いていない場合でも、いつでも最寄りのバッテリースタンドから持ち運び可能なモバイルバッテリーを借りて充電することができ、別のバッテリースタンドに返却することができます。ですから、急なスマホの充電切れの不安を解消することができます。
都市部ではだんだんと充実してますが、地方部はまだまだというところが多いです。そのあたりは2〜3年すれば解消していくと思います。全国各地のコンビニにモバイルバッテリーシェアリングサービスが展開していくようになれば使う人も自ずと増えていくと思います。
2:【簡単にレンタルできて、シェアリングサービスのため低価格で充電可能である】
利用料金は各社少しずつ異なりますが、最低でも1回100円から利用可能です。
レンタル方法も各社異なりますが、
- スマホ専用アプリでバッテリースタンドのQRコードを読み込むだけですぐにレンタル
- バッテリースタンドにメールアドレス入力とクレジットカードを読み込むだけですぐにレンタル
みたいな感じで、簡単にモバイルバッテリーをレンタルできるようになっています。
昔ながらの店頭で名前と住所を書いて・・・といった面倒な記入作業は一切ないのが特徴です。まさに現代に即したサービスといえるのではないでしょうか。
3:【バッテリースタンドがある場所なら、どこでも借りれて、どこでも返却ができる】
このサービスの大きな特徴として、各社ともレンタルした場所とは違うバッテリースタンドでも返却できるということが挙げられます。
例えば、渋谷でモバイルバッテリーを借りて新宿で返却することや、東京で借りて、神奈川で返却するなど、外出先で急に充電が必要になった時や、場所にとらわれないで気軽にレンタルと返却ができる点も大きな特徴です。
利用期間内であれば、東京で借りて大阪で返すといった使い方もできるので、格安のレンタカー会社みたいに借りたところで返さないとって焦る必要もありません。
4:【バッテリー容量、対応ケーブル、紛失時の対応が基本的に共通】
このサービスの特徴としてもう一つ挙げられる点はバッテリー容量・対応ケーブル・紛失時の対応などが基本的に共通であることです。
バッテリー容量は、5,000mAh 前後(スマホを1〜2回フル充電可能)ですし、ケーブル対応規格は、アップル Lightning・Micro USB・USB Type-Cの3種類対応で、日本で発売されているスマホであれば問題なく利用可能である点も共通です。
数日に渡るレンタル、破損や紛失時の対応に関しても、2,000円〜3,000円程度で買取となる点も各社対応がほぼ同じと言えます。買取判断のレンタル日数、金額等は会社により異なるくらいです。
5:【バッテリー残量が少なくなったりなくなったら自前での充電も可能】
各社ともバッテリー横にMicro USBの充電端子が設置されており、別途Micro USBのケーブルを用意すれば途中で充電することも可能です。
モバイルバッテリーシェアリングサービスのデメリット
1:【バッテリー容量は5,000mAh 前後のみ】
各社共通規格という点もあるのでしょうが、先ほど申した通り、バッテリー容量は、5,000mAh 前後(スマホを1〜2回フル充電可能)のみとなっています。
それ以上のバッテリー容量が必要な場合はやはり自前のモバイルバッテリーを用意する必要があります。
2:【ケーブル対応規格が決まってる】
先に申した通り、ケーブル対応規格は、アップル Lightning・Micro USB・USB Type-Cの3種類対応しかありません。
例えば、ウォークマンやガラケー(旧世代の携帯電話)などといった独自のケーブル端子が必要な機器には全く使えないということになり、どうしてもコンセント以外で充電しなければならない場合が出たときは、やはり自前のモバイルバッテリーを用意する必要があります。
3:【各社で利用の仕方や設置場所が異なる】
基本的なシステムは各社とも似たようなものですが、各社で利用の仕方や設置場所が異なったりします。
利用の仕方に関しては、利用の手続きで公式アプリをダウンロードして会員登録するか、会員登録なしで申し込めるかの違いだけになりますが、設置場所に関しては各社で大きくバラついてますので、事前に確認した上で利用するサービスを選ぶ必要があると思います。
とりあえず今のところは「ChageSPOT」と「充レン」がサービスエリア的には一番使いやすいのかなと思います。
使う頻度が高ければ公式アプリダウンロード形式のタイプを使えばいいですし、応急的な措置でたまに使う程度であれば「充レン」みたいにその場ですぐ申し込めるタイプにしておいたほうがいいと思います。
4:【買取となった場合は、自前で買うよりも高くついてしまう】
基本的には、各社ともある程度の期間が経つと返す意思がないとみなされ、最終的に買取となってしまいますが、バッテリー容量が5,000mAh 前後で2,000円〜3,000円で買取(それまでの利用料金は別途)ということを考えると、自前でバッテリー容量が多いやつを買ったほうが結果的にいいパターンが多いのかなと感じました。
もちろん、モバイルバッテリーの種類によってはモバイルバッテリーシェアリングサービスのバッテリーを買い取るのがいいパターンもありますが・・・。そこは各自で調べてみて最適な方を選べばいいのかなと思います。
ですので、本来のモバイルバッテリーシェアリングサービスの用途である借りて用が済んだら返すという形式の方が賢い使い方かなと感じました。
5:【決済がキャッシュレス決済のみ】
サービスの特性上仕方がないとも言えますが、各社ともキャッシュレス決済が基本となっています。「いつもニコニコ現金払い」主義の方にとっては厳しいともいえますね。
けれども、すぐ借りるという点ではキャッシュレス決済やネット上での申し込みになれる必要があると思います。それが難しいなら自前でモバイルバッテリーを用意するしかないでしょう。
ということで、今回はまさか使う日が来るとは思ってもいなかったモバイルバッテリーシェアリングサービスについて実際に使ってみた感想&解説をしてみました。
従来の充電マシンによる充電から、ついにモバイルバッテリー自体をシェアリングするサービスに発展してたとは思ってもいませんでしたね。自前のやつを持ち歩いていて当たり前っていう頭でしたから余計にそう感じました。
これからはモバイルバッテリーシェアリングサービスが当たり前になっていく時代に入ると思いますので、この記事を読んでモバイルバッテリーシェアリングサービスを使ってみようかなと思ったら是非トライしてみてください。
わいが次使うのはモバイルバッテリー忘れたときかな。なるたけそういうのがないようにしたいとは思います・・・。