西多摩そば巡り(わいのおすすめ3店)

こんにちは。北陸の食パンです。

ただいま、わい周りのライフスタイルの変化により色々と多忙な日々を過ごしております。(その結果先月ブログ1記事しか書けず・・・)

そのライフスタイルの変化については後日ブログでまとめてみたいと思います。早くて6月下旬、遅くとも7月中までには書くと思います。はい。

さて、今回は趣向を変えて、普通のグルメレポという形をとりまして、個人的におすすめな東京の西多摩地区の3つの蕎麦屋を紹介したいと思います。

まあ、西多摩地区に蕎麦屋自体はたくさんありますけれども、個人的にまた訪れたいところ(&誰かにおすすめできるところ)を絞って紹介したいと思います。

壱:寿庵 忠左衛門(あきる野市)

はじめに、JR五日市線の終点である武蔵五日市駅から徒歩5分「寿庵 忠左衛門(じゅあんちゅうざえもん)」を紹介します。

五日市で、江戸時代から製麺を続けている寿美屋というところが営んでいる蕎麦屋兼懐石料理屋になります。

寿美屋では、そば・うどん・そうめん・中華麺などオールマイティーな麺製造を行なっています。今回紹介する「寿庵 忠左衛門」の近くに麺の直売所があります。(通信販売もやっています)

こちらが、「寿庵 忠左衛門」の店舗外観です。大正時代の別棟母屋を改装して、食事処にしているそうです。ちょっと昔の建物好きの方ならそそられる外観かと思います。

入り口はこんな感じです。和風建築好きにはたまらない空間だと思います。入り口のところに「寿美屋製麺店」という表記が見受けられますので、かつてはここで製麺もやっていたものと推測されます。

玄関で靴を脱いで店内にあがりますが、左側に下駄箱のロッカーがあります。(鍵式。紛失しないように注意)

玄関を上がるとこんな感じです。少し懐かしい雰囲気が漂います。

大正時代の別棟母屋を改装したテーブル席です。こちらは和洋折衷の作りになっています。建物の構造自体はいかにも日本という感じですが、シャンデリア類や椅子・テーブルは洋風みたいな感じの構造です。

この他にも和室や掘りごたつ席などもあるようです。

今回は1000円ちょうどでいただける田舎蕎麦をいただきました。麺硬めが好きなわいにはちょうどいい食感でございました。

ただ量に関しては個人的にはちょっと物足りなかった気はします。少食勢ならちょうどいいかもしれません。

他のそばのラインナップは・・・

(冷たいそば)

  • せいろ
  • ごま汁
  • 天せいろ
  • つけ鴨
  • つけとろ

(暖かいそば)

  • 天ぷら
  • 山かけ
  • かけ

があります。一部はうどんでも食べられますし、うどん限定のメニューもあります。(つけうどん・釜揚げうどん)

また、季節限定のそばやうどんもあります。

他には一品料理として、天ぷら系やフライ系、煮物や漬物、焼き物系といった一品料理があります。まあ、まあまあな値段はしますけれども。

あとは、帰りがけに麺の直売所によって五日市のそばやうどんなどを買って、家で食べるのも一興でしょう。

弐:丹三郎(奥多摩町)

二番目は青梅・奥多摩エリアで一番人気があると思われる蕎麦屋である「丹三郎」を紹介します。

電車ですと、JR青梅線の古里駅が最寄駅で、駅から徒歩10分弱歩いたところにあります。

まずは、東京都選定歴史的建造物に指定されている丹三郎屋敷長屋門をご覧ください。

この「丹三郎」というのは、室町時代に生きていた原島丹三郎友連から取られており、小田原北条氏に仕え西多摩郡奥多摩の開発に努めた功労者として地元では知られているらしいです。

そして、自らの名を付けて「丹三郎村」と名付けたそうです。

長屋門は、門の両側に部屋が連なる形式で、多摩における茅葺きの建物の代表例として知られており、母屋とともに江戸時代の名主屋敷の姿を現在に伝えています。

なお、この門の周りや門の隣の小屋に野菜や雑貨などが販売されており、無人販売形式となっております。一番驚いたのは、古いタンスがあり、「欲しい方はただでお持ち帰りください」って書いてありましたw

歴史的建造物ではありますけれども、生活感溢れる状態になってるのはかなり珍しいかもしれません。だいたい歴史的建造物ってもっとすごく大事に保存されているイメージがありますが。まあ、国宝とかそういうのになってない分フリーダムなのかもしれませんねw

余談として、写真の左下にわいのクソザコナメクジカーが写ってるのはご愛嬌w

そして、母屋がそば処として使用されています。ちょっと近づき過ぎちゃいましたね・・・。

まさに絵になるような茅葺きの建物は見ると心が和みます。

奥多摩にある蕎麦屋の中で人気を誇る理由もわかる気がします。歴史的建造物の中で食べるそばはさぞかし美味いことでしょう。

何しろ人気店のため土日はかなり混みます。予約しないと厳しいです。最悪の場合予約分だけで売り切れというときもあるそうですので、確実に食べたいなら予約必須になります。

平日も時期によりますが、予約無しだと待たされることもあるようです。

なお、定休日があり、日付に1がつく日(1・11・21・31日)が店休日となります。日付だけで見ればわかりやすいっちゃわかりやすいですけど、曜日慣れの生活を送ってるとわかりにくいかもしれません。

玄関の様子です。靴を脱いで上がります。写真では見切れてますが、右側に下駄箱があります。

左側に、畳敷きの部屋があり、そこでそばを食べることができます。(流石に人が多かったので撮影は自粛)

ちなみに、冬場はこたつに入りながらそばが食べられるようです。一度冬場に行ってみたいですね。

ここでは、せいろそば(1000円)をいただきました。多く食べたい人にとっては若干物足りない感はありますが、一から作っているというのもあって美味しかったですね。

ちなみに、大盛りはできないシステムとなっており、多く食べたい人は、別途半盛りを注文する必要があります。れっきとした理由は不明ですが、おそらく1日に出せるそばの総量(仕込み数)に限りがあるので、その都合ではないかと推測しています。

せいろそばの他には・・・

  • 天せいろ
  • たぬき
  • 天ぷら
  • そばがき
  • 各種そば菓子

があります。うどんもあります。あとは天ぷらの盛り合わせと奥多摩わさびの盛り合わせがあります。

あとは、季節限定の一品料理も5種類ほどあります。一品料理はオシャレに色紙に書かれたメニューが渡されます。(撮り忘れてしまった・・・)

古民家を改装した店内で庭を眺めながらそばを食べるなんてなかなかできませんので、奥多摩に遊びに行った際は是非とも話のネタに行ってみてはいかがでしょうか?

参:ぎん鈴(青梅市)

最後は、東京でもかなり異色のそばが食べられるというお店である「ぎん鈴」のご紹介です。

JR青梅線の山線区間の事実上の中間である御嶽駅から徒歩5分の位置にあります。

さて、東京で食べられる側でも異色中の異色といった理由は・・・?

なんとこの店、北海道では有名なそばである「音威子府そば」が食べられるお店なのです。本場音威子府以外でも北海道各所(札幌・旭川周辺など)でも食べられます。

北海道を出ると、東京(このぎん鈴ともう1箇所音威子府TOKYOという店で食べられます)・千葉で食べられるそうです。

南限という意味では千葉にある音威子府食堂が当てはまりますが、西限という意味ではこのぎん鈴が当てはまります。このぎん鈴よりも西側で音威子府そばが食べられるお店はありません。(通販で取り寄せて食べる分には話は別ですけど)

しかし、まあ御嶽とか昔からよく通るのに、音威子府そばがあるなんて盲点だった。まさに灯台下暗しとはこのことです。(そもそも存在を知ったのは最近という罠)

玄関入るとこんな感じで、一昔感を感じます。厨房の入り口近くに音威子府そばの旗が掲げられています。

「ぎん鈴」では、蕎麦処のほか、旅館業も営んでいますが、最近は旅館業は休業状態のようです。

玄関から入って少し廊下を歩いて行くと畳敷きの部屋に入ります。そこで蕎麦が食べられます。

部屋の中には北海道関連の様々な写真が飾られていたり、鉄道グッズや様々な雑貨品などがショーケースの中に飾られています。

なお、北海道とは関係ないものも飾られているので、おそらく趣味で色々集めているものと推測されます。

有名人のサインとかもこのように飾られております。

北海道の夜行列車の写真(はまなす・北斗星・カシオペア)やサインなどが丁寧に飾られています。見切れていますが、左側は雑貨品などが飾ってあるショーケースがありました。

各テーブルには、クリアブックが常備されており、開いてみるとのっけから衝撃の文言が・・・

「音威子府そば終売のお知らせ」

なんと、今年の秋に製麺所が廃業とのこと。ちょうど100年の節目で幕を閉じてしまうこととなるわけです。

音威子府そばの本場でも食べられる場所が減っており、現地で食べるにも食べられるかどうかは運次第になると思われます。

逆に音威子府行くのが色々な意味でキツい方には、この「ぎん鈴」に赴いてでも、食べに行くことをおすすめします。

ちなみに、製麺所が閉業してからもある程度の在庫はストックしておくそうですが、それでも10〜11月で食べられなくなるだろうと店主さんがおっしゃっていました。

もし、大量に人が押し寄せてしまった場合はもっと早く終わってしまうのかもしれません。

音威子府そばの包み紙も保存されています。店主さんが北海道にツーリングに行った際に見つけて気に入ったようで、それから音威子府そばを提供するようになったそうです。

提供するようになってから、かれこれ20数年が経ちますが、音威子府そば自体が絶滅するとは誰もが思ってなかったことでしょう。

ということで、音威子府そばが来ました。

「音威子府そば」は、北海道音威子府村の美味しい軟水を使い、蕎麦の麺が黒く、独特の風味と香り 、強いコシが特徴で、全国的に有名なそばの一つです。

しかし、実際に見ると普通のそばと比べて「本当に黒い」というのが真っ先に出た感想でございます。

音威子府そばは、そば本来の風味、香りを最大限に引き出すために、そばの甘皮まで挽いて入れる「挽きぐるみ」という製法でそば粉を挽いているため、このように黒いそばになるというわけです。

音威子府そばは、製造元の畠山製麺(もちろんぎん鈴が提供しているそばもここからです)が玄そばを選別するところからこだわりぬき、北海道産の最高品質の玄そばを使用しています。

玄そばは、生産高日本一の北海道産を使い、その中でも最良のものを100%贅沢に使用しております。

だから・・・

  • そばの風味が豊か
  • そばの香りが凄く強い
  • そば本来の爽やかな香りとおだやかな甘みを堪能できる
  • そばの味がとても濃い(香り・味ともに濃厚)
  • 何をトッピングしても美味しい

わけです。

ちなみに、音威子府そばは温かいそばでも冷たいそばでも食べられますが、一番のオススメは冷たいそばでいただくのがいいです。写真のようにざるそばで食べるのが風味が一番わかります。

量的にはまあまあで、普通の1人前分ある感じです。今まで食べたそばとはやっぱり蕎麦の味の濃さが違うことが感じられました。終わる前にもう一度と言わず、何度も訪問したいなと思いました。もっと前から知っていれば、普通に常連で長いこと通えたのにね。まじで、もったいない。

メニューは・・・

(冷たいそば)

  • ざるそば
  • ざるトロロそば
  • 月見ざるトロロそば
  • ざる天ぷらそば

(温かいそば)

  • かけそば
  • トロロそば
  • 月見トロロそば
  • 山菜キノコそば
  • 天ぷらそば

※夏季・繁忙期は温かいそばの提供はないそうです。

といったラインナップです。

他には川魚の塩焼きや、北海道のお酒、天ぷらなどがあります。


ということで、わいの西多摩おすすめそば3店紹介しました。

個人的にはどれもオススメですが、個人的に一番今アツいのは「ぎん鈴」です。今年の秋でそばが食べられなくなるという点では、間違いないです。

東京でも、都会の喧騒から離れて緑の多い西多摩地区。これからはいい季節になりますので、西多摩地区に行くついでに寄ってみてはいかがでしょうか?


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