【アイモバリアルグルメツアー】郡山エリアのゆべしを買って食べてみる

こんにちは。北陸の食パンです。

今月に入って、生活環境がガラリと変わった影響で、相変わらず忙しい日々を過ごしております。環境が変わる前も忙しかったですけどね・・・。

相変わらず、ブログの更新が滞り気味であることお詫び申し上げます。まあ、期待してる人なんてほとんどいない。

環境が変わっても、時間がとれるときはブログの執筆等に集中していきたいと思いますので、よろしくおねがいします。

さて、今回は「アイモバリアルグルメツアー」第参拾伍弾の記事をお送りします。内容ですけれども、郡山エリアの「ゆべし」を手に入れて食べてみました。

それでは、早速本題に入りましょう。

アイモバにおける郡山エリアのゆべしの説明文は「郡山の銘菓ゆべし。素朴な味に思わずほっこり。体力が少し回復します。」と書いてありました。

ゆべしというものは、漢字だと「柚餅子」と表記するらしく、漢字の「柚」でお察しの通り、もともとは柚子を使った保存食・携帯食という位置づけであったと言われています。それが、時代の変化に合わせて、現代のお菓子の一種の位置づけになっていったというわけです。

ひとえにゆべしといっても、現代のお菓子の一種という位置づけだけではなく、珍味という位置づけのものもあったり、香り付け・薬味・(もともとの由来である)保存食という位置づけのものも存在します。

また、全国各地でゆべしというものが存在し、その製法が各地によって異なっており、様々な進化を遂げて現在に至っております。

わいも、ゆべしって和菓子の一種としか思ってませんでしたが、それ以外にもあることを今回初めて知りました。調べれば調べるほど、知らないことがいっぱい出てきて勉強になりますね。

しかし、柚子が育ちやすい環境であるのは西日本方面であり、東日本では柚子が育つ環境がほとんどといっていいほどありません。いわゆる本物(?)のゆべしは、西日本でしか食べられないといえるわけですけれども、わいの場合は、昔から「ゆべし=東北の和菓子」っていうイメージが強かったりするわけです。

では、東日本方面に存在するゆべしは何を使って、作られているのか。そこは、後ほど解説いたしましょう。

そういえば、このゆべしについてはツイートしてませんでしたね。ということで、もし、ツイートしてたら、おそらくこういうツイートをしていただろうという文章を即興で書いてみました。

「第●●回目は郡山エリアのゆべし。本来のゆべしは、柚子を使うのがセオリーですが、かつての東日本方面では材料の柚子が入手しにくかった環境のため、その代わりにくるみを用いたゆべしが主流となっております。」

たぶん、これでimas505iタグ・アイモバリアルグルメツアータグ、画像を添えればほぼ140文字になるんじゃないですかね。きっと。

いつも通りのお約束ですけれども、このブログにおけるリアルグルメツアーの紹介順は相変わらずランダムなので、そこのところはよろしくです。

それでは、早速本題に入りましょう。


(取材したのは2017年11月です)

ときは、2017年11月。母親との1泊2日旅行で、2日目の朝はばんえつ物語乗車からスタートし、会津若松を経由して、帰り道の途中であった。

会津若松から郡山を経由して帰るということもあり、新幹線に乗る前に土産屋に寄って、今回取り上げるゆべしを買って、家に帰ったわけである。

というわけで、ゆべしを買ってきました。

冒頭でゆべしは「柚餅子」と表記するらしく、漢字の「柚」でお察しの通り、もともとは柚子を使った保存食・携帯食という位置づけであったわけですが・・・。

実は、さっきさらっと書いてしまいましたが、柚子の生産地は西日本が中心であり、柚子が手に入りにくかった東日本(とりわけゆべしの生産が盛んな東北・北関東)では、柚子の代わりにくるみを使用するのが主流となっております。

もっとも、この記事を書くまではこのくるみゆべし=ゆべしっていうイメージが強かったので、起源となるゆべしは食べたことがなかったっていうオチがつきます・・・。今度、西日本方面に行ったときに履修することにしましょう。

東北のゆべしでは、今回取り上げている郡山の他にも仙台のゆべしが有名だったりしますね。

東日本各地で生産されるゆべしの材料にくるみが使われるようになった理由として、材料として入手しやすかったこと、また江戸時代以前では、くるみは、貴重な蛋白源と脂肪分が含まれていたことなどが挙げられます。

さて、郡山のゆべしといえば、今回購入した大黒屋のゆべしが非常に有名であります。

1998年に岩手県で開催された、第23回全国菓子大博覧会(4年に一度開催の、
いわばお菓子のオリンピック、国内菓子業界最大の催し)において、最高賞の名誉総裁賞を受賞したこともあるそうです。

大黒屋では、この主力のくるみゆべしの他に、黒ごまゆべしなるものも存在するようです。

箱を開けると、くるみゆべしが8個ほど入っております。

古くから伝わる大黒屋伝承の製法により生み出される伝統の代表銘菓であり、 最良質のもち米に、良質のくるみをたっぷり用い、そして本醸造の良質しょうゆが香ばしい味を引き立てます。添加物を使用せず、自然の風味そのままにつくり上げた逸品となっています。

大黒屋のくるみゆべしは、甘さが控えめであるのが特徴ですので、甘いのが苦手という方でも、気にせず食べられますね。なお、他地域のゆべしは醤油がメインになっているものの、砂糖や黒砂糖の甘みにより甘いものになっているものも存在します。

「くるみゆべし」に含まれる「くるみ」はビタミンB1が豊富で大変栄養価が高く滋養に良く、また、リノール酸、オレイン酸などを多く含み、血液中のコレステロールを除く健康に大変良い食物と言われております。

ゆべしの個包装を開封して、食べる前に撮ったものです。

これぞ、わいが知るゆべし(くるみゆべし)そのものであります。醤油の程よい香りともちもちとした食感に、くるみがアクセントとなって大変美味でございました。和菓子という位置づけですけど、わい的には普通に朝飯とか昼飯代わりでも全然いけますね。

参考までに、くるみゆべしの種類として・・・

  • 棒型・四角型(東北から北関東にかけて棒状の「くるみゆべし」や「胡麻ゆべし」を切ったもの)
  • 三角型(餡をゆべし生地で包んだ、三角の饅頭型もの。福島のゆべしに一般的な型らしい)
  • 小判型(波打った円形状のゆべしにクルミなどが乗せてある。これも、福島のゆべしに見られる特徴となっている)

という感じで分けられているようです。大黒屋のものは、一般的な棒型・四角型のものと思われますけれども、ゆべしの製造が盛んな福島では、様々な型が存在するということがおわかりいただけるかと思います。

ゆべしというカテゴリーだけでも、様々なものが存在するのに、くるみゆべしの中でも様々なものが存在するという、まさに知れば知るほど沼にハマるような世界ですね・・・。

ゆべしを侮るなかれ・・・。正直、ゆべし=くるみゆべしっていうイメージが強いせいで侮ってましたね・・・。参りました。

今回は、記事の特性上、くるみゆべしを中心にまとめたため、本来のゆべしや香り付け・薬味・珍味の位置づけにあるゆべしの詳しい説明は省略させていただきましたけれども、調べれば調べるほどゆべしの世界の奥深さに痛感させられましたね。

ひとえにゆべしといえど、いろいろな種類がある・・・。うどんの出汁とか味噌汁の味噌以上にディープな世界な気がしました。

なお、西日本に存在する本来のゆべしは、岡山県で食べられるそうですので、機会があればぜひとも賞味してはいかがでしょうか。


ということで、アイモバリアルグルメツアー第参拾伍回目、郡山エリアの「ゆべし」のレポートをお伝えしました。

関東出身のわいにとっては、馴染みの深いゆべし(くるみゆべし)ではありますけれども、先程申したとおり、ゆべしはいろいろな種類が存在していることを調べてみて初めて知りました。

知らないことを知って、知識にする喜びを久々に体感した気がしますね。もっとも、わいの場合興味を持つものに限るわけですが、それが過去からまんべんなくできていたら、もっと人生が充実していたに違いないです・・・。

そう思うと、少々複雑な気持ちになりますね・・・。

さて、次回のアイモバリアルグルメツアーは、一気に飛んで富士吉田エリアのアイテムを取り上げたいと思います。

あまり過度な期待はなさらずにお待ちくださいね。


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