こんにちは。北陸の食パンです。
最後の記事を更新してから1ヶ月半経ってしまいました・・・。本当は間にも数度くらいは更新したかったのですが、公私かくかくしかじかあってですね・・・。更新したくてもできませんでした・・・。
結局昨年に引き続き2月1度も更新できなかったなんていえない。
それに加えて、最近は「コロナウイルス」で日本中てんやわんやって感じであります。今回に関して言えば、病気の脅威のみならず経済に関しても大打撃を与えるレベルの脅威に値するといえるでしょう。
「コロナウイルス」に感染してしまった場合はもうどうしようもないですが、できる限りのことをして感染予防に努めたいものです。そして、感染してしまった方々につきましては1日でも早く回復を祈るばかりであります。
それでは、ブログの本題に入ります。今回は「アイモバリアルグルメツアー」第参拾八弾の記事をお送りします。内容ですけれども、浜松/浜名湖エリアの「うなぎ」を食べるために現地に行ってきました。
それでは、早速本題に入りましょう。
アイモバにおける浜松/浜名湖エリアのうなぎの説明文は「浜名湖といったらやっぱりうなぎ!!スタミナ満点で夏バテ知らず!?体力が少し回復します。」と書いてありました。
うなぎといえば、どこを思い出すでしょうか? おそらく大体の人は浜名湖をあげるのではないでしょうか。一時期は、うなぎといえば「浜名湖うなぎ」というくらいのブランド力を誇っていましたからね。
まあ、ブランド力を誇っていたとはいえども、実際はなぜか本来愛知、鹿児島、宮崎産などのうなぎがいつの間にか「浜名湖うなぎ」に化けて店頭に並ぶなんてことがありましたね。ある意味そのおかげ(というかそのせい?)ともいえるわけですが・・・。
1990年代といえば、「浜名湖うなぎ」一強みたいなところがありました。けれども、今ではうなぎの産地表示に関しても改められ、本来の産地である愛知、鹿児島、宮崎産のうなぎの台頭の他、中国産などの輸入うなぎの台頭により、日本における「浜名湖うなぎ」のブランド力が低下しつつあります。
それでも、ブランドの価値的な側面で言えば、どの国内産のうなぎよりも高い価値を誇っているのは間違いありません。もっとも、シラスウナギの不漁が近年続いているのもあって、それに伴いうな丼もうな重も値上がりが続いているというのはありますけれども・・・。
浜名湖のうなぎ養殖の歴史としては、100年以上前の1900年に服部倉治郎が始めたと言われています。(ちなみに、1891年に原田仙右エ門が始めた説もあります。)
彼は、浜名湖がうなぎ養殖に最適な場所であると判断して、西区舞阪町に約8町歩の養鰻池を作り、浜名湖で15センチほどに成長したクロコと呼ばれるうなぎを捕ってきて育てるという、当時としては画期的な方法だったのだそうです。
うなぎ養殖の方法としては、別に浜名湖の養殖筏で育ててるとかそういうわけではなく、先ほど申し上げた通り湖畔に養鰻池というものを掘ってうなぎを養殖するそうです。
そして、現在のうなぎ養殖法を確立したのは村松啓次郎という人です。元来のクロコウナギから育ててきた方法では生産量に限界があるということで、シロコウナギから育てる方法を1971年に確立しました。
シロコウナギは、卵から帰ってまもない色が白いウナギのことで、さっき申し上げたシラスウナギのことでもあります。
ちなみに、シラスウナギに関しては天然物を利用する都合上、好漁、不漁に左右されるため、不漁の時はどうしてもうなぎの値段が上がってしまうのです。(シラスウナギは冬〜春にかけて黒潮に乗ってやってくるそうです)
それを打破するべくウナギ完全養殖を目指して、大量の人工孵化技術を構築してはいるものの、未だに決定打に至ってないそうです。孵化直後のうなぎが何を食べているのか不明ということもあり、孵化後からシラスウナギに成長するまでの過程が未だに解明されていないらしいです。ある意味現代の神秘(というか昔からの神秘)の一つなのかもしれません。
では、浜名湖のうなぎ養殖がここまで発展したのはどうしてでしょう?
天竜川河口や浜名湖で、このシラスうなぎがたくさん捕れたからというのもありますが、それに加えて・・・
- 養殖に必要な水が三方原台地の豊富な地下水から供給されたこと。
- うなぎの稚魚が浜名湖に遡上し、手短に採捕できたこと。
- 後背地から飼料となる養蚕サナギの供給を十分受けられたこと。
- 年間平均気温が15℃前後であること。(これについては近年の気温からいうと?ではありますが・・・)
この4つの要因に付随して、浜松の立地が東海道の中間点という物流にとって好立地であったことから、浜名湖うなぎは各地に流通することとなり、今日の「浜名湖うなぎ」ブランドが築かれていったのです。
そういえば、このうなぎについてはツイートしてませんでしたね。ということで、もし、ツイートしてたら、おそらくこういうツイートをしていただろうという文章を即興で書いてみました。
「第●●回目は浜松/浜名湖エリアのうなぎ。天竜川河口や浜名湖でシラスウナギが獲れる環境を活かし、120年近く前から養殖が始まりました。流通の面でも東海道のほぼ中間点という立地を活かし、今日の「浜名湖うなぎ」というブランドを確立しています。」
たぶん、これでimas505iタグ・アイモバリアルグルメツアータグ、画像を添えればほぼ140文字になるんじゃないですかね。きっと。
いつも通りのお約束ですけれども、このブログにおけるリアルグルメツアーの紹介順は相変わらずランダムなので、そこのところはよろしくです。
それでは、早速本題に入りましょう。
(取材したのは2018年12月です)
ときは、2018年12月。某任務をこなすために、関東から名古屋まで移動し、夕刻名古屋から関東に戻る最中にせっかくだからということで、浜松に立ち寄り、本場のうなぎをいただこうと考えた次第であります。
高速降りてから、浜松市街の渋滞の洗礼を受けることとなり、前日からあまり寝てないこともあり、ヘトヘトになりながら市街のとある駐車場に車を停めて、友人に紹介された目的の店へ足を運ぶこととしました。
疲れた状態+人通りが多すぎて店の写真があまりうまく撮れてませんけれども・・・。
今回訪れたのは、友人から一押しのお店である「あつみ」にやってきました。1907年の創業で100年以上続いている老舗中の老舗です。
使っているうなぎは一貫して浜名湖産のうなぎのみという正真正銘の「浜名湖うなぎ」をいただけるお店の一つです。浜松市民のみならず県外からもたくさんの方が足を運んでおり、食べるためには常に待たねばならないというくらい大繁盛しているお店でもあります。(平日に限り予約もできるみたいです。)
アイモバリアルグルメツアー企画でこういう老舗系の店に行くことってなかなかないんですけど、まあ店に入る前から緊張しますよこれは・・・。
とりあえず勇気を振り絞っていざ店内へ。当たり前ですが、待ち客がおり、大体1時間待ちとのことで・・・。今回は食いにきたわけですし、待ちましょう。なお、待ってる最中に財布を車の中に置き忘れるインシデントがあったため、途中で離脱してまた1往復する羽目になったなんて言えない・・・。なお、往復猛ダッシュした模様。
もう待ち時間の間に疲労がピークに達して、途中でウトウトしてました。そして、店に入ってから1時間後に呼ばれていよいよ席へ。
てか、完全に疲労で頭が回ってなくて、うなぎを焼いているところの写真とか店内にある生け簀で泳ぐうなぎの写真撮るの忘れたりしたのが大後悔ですね。じゃけんまたリベンジしましょうね。(リベンジ理由は他にもありますが後述にて)
※今回訪れた「あつみ」には専用の駐車場がありませんので、注意してください。(指定の駐車場に停めれば駐車場の割引料金が適用になります)
というわけで、本場浜名湖うなぎを使ったうな重をいただきましょう。
あつみのうな丼は今回のうな丼・上丼・特上丼の3種類があり、うな丼はうなぎ1匹弱、上丼はうなぎ1.5匹強、特上丼はうなぎ2匹分を使用しているようです。
本体のうな丼の他に、吸い物(別料金で肝吸にできる)・漬物・デザート(日替わり。取材当日は静岡産マスクメロン)が付いております。
うな丼の他には・・・
- うな重(うな重・上重・特上重)
- かさね(かさね重・かさね上重)
- 白(白丼・白重・かさね白重)
といったメニューがあります。かさねとはうな重と似て非なるもので、うなぎと飯が別々に入っているものになります。白は、白焼きといわれるもので、うなぎを焼いてからタレをかけていない状態のものをさします。
他にも・・・
- 蒲焼
- 白焼き
- 香味焼き
- 肝焼き(数量限定)
- かぶと焼き(数量限定)
といったうなぎの一品料理もあるそうです。
ちなみに、浜松は関東・関西の中間に位置することもあり、関東風と関西風のうなぎの蒲焼きどちらもいただくことができます。(店によって特色がある。なお、どちらかというと関東風の店の方が多い)
うなぎの蒲焼の関東風・関西風の違いですが・・・
- 「関東風」・・・背開きにして白焼きにした後、蒸して焼くのでふわふわ
- 「関西風」・・・腹から開き蒸さずに焼くので、ぱりっとした香ばしいおいしさ
という違いがあります。焼き方が違うのは当たり前ですけど、うなぎを捌く工程においても違うんですよね。これに関しては、知識として入れておいても損はないと思います。はい。
浜名湖うなぎでどちらの焼き方を食べたいかはあらかじめ下調べしておいた方がいいかもしれません。もちろんしなくてもいいんですけども。
というわけで、うな重いただきます。
上に乗ってるうなぎの蒲焼は、蒸しのふわっとした食感と、炭火で焼いたぱりっとした食感を楽しめるというまさに関東風・関西風の間をとった感じでした。言い換えれば、備長炭の炭でかりっと焼いた皮の奥に、ほどよい肉のやわらかさが最高でした。
さらに、秘伝のタレの甘辛さと蒲焼機のほんのり焦げた皮の苦さが合わさって、飯も進みましたね。浜松にきたらわざわざ訪れる気持ちと言いますか、友人が一押ししていた理由がそこにあるんだなと感じましたね。
なんというか、うなぎって繊細なんやなという感じを受けましたね。シラスウナギから育てる過程然り、捌くとき然り、焼くとき然りと・・・。
今回食べたあつみのうなぎは、うなぎを捌いてから焼き上げるまでの過程が全て計算しつくされているような印象を受けました。もちろんいい意味でですよ。
疲労ピーク状態で来ましたが、美味しいうな重を食べてすっかり元気になりましたと言いたいところですが・・・。
浜松からの帰りは、途中足柄で力尽きました。そこで数時間寝て家に帰りましたと・・・。いつしかの北海道1日1,200km走の頃と比べるとだいぶ体力落ちましたね・・・。もっとも、名古屋の所用で張り切り疲れしたというのもあって、一概に言えるわけじゃないのですが。
まあ、また訪れたい店の一つにはなりましたね。次はいつ行けるんでしょうか・・・。
後日談ですが、友人の一押しは白だったそうでして・・・。ああ、どっちにしろリベンジしなきゃいけないじゃんこりゃ・・・。(リベンジしたらここにまた加筆しようと思います。)
ということで、アイモバリアルグルメツアー第参拾八回目、浜松/浜名湖エリアの「うなぎ」のレポートをお伝えしました。
うなぎは昔から好きでしたが、本場で浜名湖うなぎを食べる機会はそうそうなかったので、今回頂けて良かったですね。
最近の浜松は餃子が主力になりつつありますが、古来からのうなぎに関してももう少しスポットが当たればなと思ったりはしています。
うなぎにしろ、餃子にしろ、浜松はスーパーや専門店で調理済みの料理を購入し、自宅でひと手間をかけて家庭の味にし食卓にだす「中食」文化が発展している地域であるため、「持ち帰り」文化も根付いているのが特徴ともいえます。
それゆえ、うなぎの白焼があるというのも納得できる気がします。人生で一度は食べてみたいですね。うなぎの白焼・・・。ゴクリ・・・。
さて、次回のアイモバリアルグルメツアーは、だいぶ西に飛びまして、柳川/大牟田/筑後エリアのアイテムを取り上げたいと思います。
あまり過度な期待はなさらずにお待ちくださいね。